判例評釈

【選択の視点】
 今回は、分娩後に産婦が大量出血に陥り死亡した事案を2件ご紹介します。
 No.232の事案では、患者遺族側の請求していた慰謝料よりも、裁判所の認めた慰謝料額は減額されていますが、その理由の一つとして、裁判所は、客観的には病院側の過失が認められるものの、患者を救命するための懸命の治療行為を行ってきたこと等の事情を挙げています。
 No.233の事案では、裁判所は医師に輸血用血液の手配が遅れた過失があるとしながらも、患者の死因が、予後が極めて不良の羊水塞栓症であり、医師の過失と患者の死亡の因果関係を否定したため、患者の逸失利益や死亡による慰謝料を損害としては認めませんでした。ただ、患者の適切な治療を受ける権利が侵害されたとして、これによる精神的損害に対する慰謝料の損害賠償を認めました。
 両事案とも実務の参考になろうかと存じます。


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No.233「羊水塞栓症により、分娩後に産婦が死亡。医師の輸血措置等の遅れと死亡との因果関係は否定したが、産婦の『適切な治療を受ける権利』を侵害したとして、病院側に遺族への慰謝料の支払いを命じた地裁判決」大阪地裁 平成8年11月20日判決 判例タイムズ947号253頁

No.232「分娩後、産婦が弛緩性子宮出血による出血性ショックにより死亡。医師に輸血用血液の手配の遅れの過失があったとして遺族への損害賠償を命じた地裁判決」前橋地方裁判所平成7年6月20日判決 判例タイムズ884号215頁

No.231「内視鏡検査のため局所麻酔を投与された患者が、挿管直後に心停止の状態となり、死亡。遺族の損害賠償請求を棄却した一審判決を変更して、病院側の不法行為責任を認めた高裁判決」福岡高等裁判所平成17年12月15日判決 判例タイムズ1239号275頁

No.230「大動脈冠動脈バイパス手術の適否を判断するため、肝機能検査を受けた患者がアナフィラキシーショックに陥り無酸素脳症を発症。大学病院担当医師の問診義務違反を認めて学校法人に損害賠償を命じた地裁判決」横浜地裁 平成15年6月20日判決 判例時報1829号97頁

No.229「生検検査で胃癌(低分化腺癌・グループ?)と診断されたが、術前の内視鏡検査では、病変が消失。胃を切除後、胃癌ではなかったことが判明。臨床担当医に、術前に病理医に確認し、再検討すべき注意義務の違反があるとした地裁判決」東京地方裁判所 平成23年5月19日判決 判例タイムズ1368号178頁

No.228「悪性リンパ腫のため死亡した患者について、速やかに必要な検査を行わなかったことにより、患者が救命される相当程度の可能性が侵害されたとして、県立病院医師及び県に損害賠償を命じた地裁判決」大阪地裁 平成15年12月18日判決 判例タイムズ1183号265頁

No.227「海外で両眼瞼を二重にする美容整形手術を受けた後、日本で修整手術を受けた女性患者に睫毛の外反などが生じ、希望に添わない結果が発生。開業医の説明義務違反が認められた地裁判決」東京地裁 平成9年11月11日判決 判例タイムズ986号271頁

No.226「腋臭・多汗症の美容整形手術を受けた患者の手術部に瘢痕が残存。開業医の説明義務違反を認め、賠償を命じた地裁判決」東京地方裁判所 平成7年7月28日判決 判例時報1551号100頁

No.225「肩甲難産により死亡した胎児の分娩を担当した市立病院の医師に分娩方法の選択および肩甲娩出術の施行に過失があるとされた事例」名古屋地方裁判所 平成18年6月30日判決 判例タイムズ1234号148頁

No.224「巨大児を経膣分娩中に、肩甲難産となり、出生児に麻痺障害が生じた。医師の過失を認め、病院側に賠償を命じた地裁判決」長崎地方裁判所 平成11年4月13日判決 判例タイムズ1023号225頁

No.223「直腸癌の患者に対して直腸切断術後、低酸素脳症から高度障害が生じ、二年半後死亡。開業医の術後管理の過失を認めた地裁判決」大阪地方裁判所 平成19年3月9日判決 判例時報1991号104頁

No.222「肝癌治療のため、肝部分切除術および胆のう摘出術を受けた患者に術後出血が生じ、患者が死亡。市立病院の医師につき、術後出血の兆候となる所見を看過し、術後の適切な対応を直ちにしなかった過失があるとした一審判決」大阪地方裁判所 平成15年9月29日判決 判例時報1863号72頁

No.221「子宮内膜症疑いの妊婦に対して、医師の処方とは異なる抗癌剤が渡され、出生した男児に重度の障害。患者親子側の請求を棄却した地裁判決を取り消し、病院の不法行為責任を認めて親子側の請求を認容した高裁判決」福岡高等裁判所平成8年9月12日判決 判例時報1597号90頁

No.220「医院事務員が、糖負荷検査に使用するブドウ糖と誤って届けられたフッ化ナトリウム等の混合粉末を受領、調合し、患者に服用させた結果、患者が死亡。事務員および開業医につき、業務上過失致死罪の成立を認めた上で、罰金刑を宣告した地裁判決」函館地裁昭和53年12月16日判決 判例タイムズ375号157頁

No.219「大学病院に入院した患者に褥瘡が発症。病院の褥瘡発生防止義務違反を否定して患者の請求を棄却した地裁判決」横浜地方裁判所平成14年7月16日判決 判例タイムズ1189号285頁

No.218「麻疹脳炎で入院していた患者に褥瘡が発症。病院の責任を否定した地裁判決を変更し、診療契約上の債務不履行に基づく損害賠償責任を認めた高裁判決」高松高等裁判所平成17年12月9日判決 判例タイムズ1238号256頁

No.217「手術前に確定診断をしないまま乳がんと診断し、乳房切除手術、リンパ節郭清をし、術後、内分泌化学療法、放射線治療を行ったが、病理組織検査の結果、非浸潤がんであることが判明した場合に、病院側の過失が肯定された地裁判決」福岡地方裁判所平成16年2月12日 判例時報1865号97頁

No.216「市立病院で、患者の乳腺腫瘍を乳癌と診断し、乳房温存療法による手術を実施したがその後良性と判明。生検を行わずに悪性と診断をした医師の過失を認めて、慰謝料の支払いを市に命じた地裁判決」名古屋地方裁判所平成15年11月26日判決 判例タイムズ1157号217頁

No.215「市民病院に入院した患者がMRSA敗血症を発生し、転院先の大学病院で死亡。市民病院の担当医らのMRSA感染予防を怠った過失、当該過失と死亡との因果関係を認めた高裁判決」福岡高等裁判所平成18年9月14日判決 判例タイムズ1285号234頁

No.214「持続硬膜外ブロック療法を受けた入院患者がMRSAに感染。使い捨て用の器具を繰り返し使用した医師・看護師らの感染防止義務違反を認定した地裁判決」大阪地方裁判所堺支部平成13年12月19日 判例タイムズ1189号298頁

No.213「開業歯科医による差歯の交換後、患者に歯痛。非定型歯痛の概念を知らず、咬合調整を繰り返した開業歯科医の過失を認めた地裁判決」長野地方裁判所上田支部 平成23年3月4日判決 判例タイムズ1360号179頁

No.212「親知らずを抜歯する際に、患者の下顎骨を骨折。歯科医師の過失を認めた地裁判決」富山地方裁判所平成19年1月19日判決 判例時報1986号118頁

No.211「社内定期健康診断を受けていた社員が肺癌で死亡。医師のレントゲン読影及び診察につき過失を認めながら、延命利益の喪失による損害賠償請求及び不誠実な医療自体についての損害賠償請求を認めなかった地裁判決を維持した高裁判決」東京高等裁判所平成10年2月26日判決 判例タイムズ1016号192頁

No.210「レントゲン撮影を含む市の集団検診を受けていた女性が肺癌により死亡。レントゲン写真の読影担当医師に過失はないとして、遺族の請求を棄却した地裁判決」仙台地方裁判所 平成8年12月16日判決 判例タイムズ950号211頁

No.209「開業医が前期破水後入院した妊婦を総合病院に転送したが、転送先病院で生まれた新生児に重度の障害。医師の早期の転送義務違反を否定して患者側の請求を棄却した一審判決を維持し、控訴を棄却した高裁判決」広島高等裁判所岡山支部 平成22年3月18日判決 判例タイムズ1353号 185頁

No.208「頭蓋内出血が生じ、新生児に脳性麻痺等の後遺障害。患者側敗訴の一審判決を取り消し、医師に分娩後の転送義務違反を認めた高裁判決」東京高等裁判所 平成13年5月30日判決 判例タイムズ1095号 225頁

No.207「大学病院で、肺がんの治験薬投与から一ヶ月後に患者が死亡。当該治験薬の投与及び当該治験の説明に関する医師の注意義務違反を否定した地裁判決」大阪地方裁判所 平成23年1月31日判決 判例タイムズ1344号180頁

No.206「県立病院で卵巣癌の患者に承認前の治験薬を投与したところ、約4ヶ月後に患者が死亡。担当医師の注意義務違反、インフォームド・コンセント原則違反等を認めた地裁判決」名古屋地方裁判所 平成12年3月24日判決 判例時報1733号70頁

No.205「精神神経科の医師が、患者に対し、「人格障害」であるとの病名を告知。これによりPTSD(外傷後ストレス障害)を発症したとする患者の請求を一部認めた控訴審を破棄し、医師の言動と患者の症状との間の相当因果関係を否定し、患者の請求を認めなかった最高裁判決」最高裁判所第三小法廷 平成23年4月26日判決 判例タイムズ1348号92頁

No.204「精神病院に通院していた患者が他の精神病院に入院したが、入院の約5時間後の深夜に自殺。両病院の責任を認め、損害賠償の責任の範囲を別々に認めた高裁判決」東京高等裁判所 平成13年7月19日判決 判例タイムズ1107号266頁

No.203「交通事故により後遺症を負った患者の症状が、市立病院での手術後に悪化。医師の過失を概括的に認定し、患者の損害賠償請求を認めた高裁判決」福岡高等裁判所 平成20年2月15日判決 判例タイムズ1284号267頁

No.202「産婦人科病院の医師が無痛分娩方法として麻酔注射をしたところ、分娩後の妊婦に硬膜外膿瘍および圧迫性脊髄炎が発症。麻酔注射の際の消毒の不完全につき過失を認定するにあたり、どの部分の消毒が不完全であったかを明示しなかった控訴審判決を維持した最高裁判決」最高裁判所第三小法廷 昭和39年7月28日判決 判例タイムズ165号78頁

No.201「先天性の心臓疾患(ファロー四徴症)の患児が大学病院での手術後死亡。医師が動脈管閉鎖に対する適切な措置を怠ったとして、病院に損害賠償を命じた地裁判決」東京地方裁判所平成13年7月5日判決 判例タイムズ1131号217頁

No.200「急性胃腸炎で大学病院を受診した外国人患児が急激な容態の悪化により死亡。脱水症状や、ショックなどに対する大学病院医師の過失を否定し、遺族の請求を棄却した地裁判決」東京地方裁判所 平成5年6月4日判決 判例時報1510号116頁

No.199「下肢の骨接合術等後に合併症として左下肢深部静脈血栓症が発症し、後遺症も残った患者から医療法人社団に対する、適切な医療行為を受ける期待権の侵害を理由とする損害賠償請求を認めた高裁判決を破棄し、患者の請求を棄却した最高裁判決」最高裁判所第二小法廷平成23年2月25日判決 (判例時報2108号45頁/判例タイムズ1344号110頁)

No.198「拘置所に勾留中の男性患者が脳梗塞を発症。翌日転院したが、重大な後遺症が残る。速やかに転送しても後遺症が残らなかった相当程度の可能性の存在が証明されていないとし、転送義務違反を理由とする国家賠償請求を認めなかった最高裁判決」最高裁判所第一小法廷 平成17年12月8日判決(判例タイムズ1202号249頁)

No.197「臨床3年目の医師が常用量の5倍のベナンバックスの投与を指示。3日連続で投与された入院患者が死亡。処方した医師と処方せんに従って調剤をした薬剤師、調剤監査を行った薬剤師の過失は認めたが、上級医である部長及び主治医代行医の過失は否定した地裁判決」東京地方裁判所平成23年2月10日判決 判例タイムズ1344号90頁

No.196「都立病院において、看護師が投与薬剤を取り違えて、患者が死亡。都に患者死亡に関する損害賠償の支払いと、死因解明及び説明義務違反、監督官庁としての助言義務違反に基づく慰謝料の支払いを命じ、院長と主治医に対して死因解明及び説明義務違反に基づく慰謝料の支払いを命じた地裁判決」東京地方裁判所 平成16年1月30日判決 判例タイムズ1194号243頁

No.195「黄斑円孔に対する硝子体手術を受けた患者に脈絡膜出血が生じ、視力が低下。結果の予見可能性も出血と視力低下との相当因果関係もないとして医師の過失を否定し、患者の請求を全て棄却した地裁判決」大阪地方裁判所 平成21年11月24日判決 判例タイムズ1316号210頁

No.194「大学病院で黄斑上膜手術を受けた患者に、術後、視力低下、頭痛などの症状が発生。術中の医師の過失を認め、大学病院側に賠償を命じた地裁判決」東京地方裁判所 平成18年7月28日判決 判例タイムズ1253号222頁

No.193 「子宮筋腫摘出術を受けた患者が、脳機能障害により死亡。麻酔担当看護師及び執刀医の過失を認めて遺族への損害賠償を命じた地裁判決」東京地裁平成7年4月11日判決 判例時報1548号79頁

No.192 「胃切除術後の患者に脳神経障害が発生。麻酔医の過失が認定され、病院の使用者責任が認められたが、外科医の責任は否定された地裁判決」新潟地裁 平成6年5月26日判決 判例タイムズ872号263頁

No.191「自然医学療法を治療方針とする開業医の治療を受けていた慢性腎炎の患者の病状が急速に悪化。開業医に転医を推奨すべき義務があったとして損害賠償を命じた地裁判決」仙台地方裁判所平成13年2月13日判決 判例タイムズ1179号286頁

No.190「自然医学療法を治療方針とする開業医の診療を受けていた乳癌患者が死亡。患者の病状を把握した上で実施する自然医学療法の内容及び治療成績等について説明する義務を怠った点に医師の過失を認め、損害賠償を命じた地裁判決」東京地方裁判所平成12年3月27日判決 判例タイムズ1058号204頁

No.189「美容整形のための下顎骨切除手術につき医師の説明義務違反を認め、損害賠償請求を命じた地裁判決」東京地方裁判所平成13年7月26日判決 判例タイムズ1139号219頁

No.188「陰茎にシリコンボールを挿入する美容形成手術を受けた患者に変形の後遺症。術後の包帯の巻き方に関する医師の指導・説明義務違反を認め、患者の請求を一部認めた地裁判決」東京地方裁判所平成13年7月5日判決 判例タイムズ1089号228頁

No.187「分娩に際し、クリステレル圧出法を実施したところ、4日後に子宮脱ないし子宮下垂を発症。医師の過失を否定し妊婦の請求を棄却した一審判決を維持し、患者の控訴を棄却した高裁判決」広島高等裁判所平成22年6月17日判決 判例タイムズ1333号214頁

No.186「胎児が死亡し、帝王切開ではなく経膣分娩で急速遂娩を行った後、妊婦がDICを原因とする出血性ショック及び多臓器不全によって死亡。市立病院の医師の対応に過失はないとし、遺族の請求を棄却した地裁判決」水戸地方裁判所土浦支部平成13年11月20日判決 判例タイムズ1185号 282頁

No.185「自転車運転中に転倒・骨折し、救急搬送された患者が、入院中に骨折部位からの出血による血腫の増大により窒息死。医師の検査義務違反、経過観察義務違反を認め、遺族の請求を認めた地裁判決」前橋地方裁判所平成22年4月30日判決 判例時報2083号122頁

No.184「内視鏡的逆行性膵胆管造影検査後、患者が急性膵炎を発症し3日後に死亡。市立病院の担当医師の経過観察義務違反を認め、遺族の請求を認容した地裁判決」長崎地方裁判所佐世保支部平成18年2月20日判決 判例タイムズ1243号235頁

No.183「入院中の高齢患者がせん妄の症状を発症して興奮状態となったところ、看護師らがミトンを用いてベッドに患者の身体を約2時間拘束。看護師らの行為を違法として損害賠償責任を認めた高裁判決を破棄し、患者の遺族の請求を全て棄却した最高裁判決」最高裁第三小法廷平成22年1月26日判決 判例タイムズ1317号109頁

No.182「大学病院入院中の患者が手術後に失踪し、転落死。術後せん妄による転落死についての病院側の予見義務を否定し、危険行動防止措置義務違反、捜索義務違反、家族への連絡義務違反、施設管理義務違反をいずれも否定し、遺族の請求を棄却した地裁判決」東京地裁平成21年9月15日判決 判例タイムズ1328号196頁

No.181「大腸癌の摘出手術後、縫合不全が原因で患者に肺炎、ARDSが発症し、後遺症が残る。適切な対処をしなかった医師および病院の過失ないし債務不履行を認めた高裁判決」高松高裁平成22年2月25日判決 判例時報2086号53頁

No.180「胃癌手術後、患者が胆汁腹膜炎を発症して死亡。医師が手術後にサンプチューブを不適切な位置に固定したため縫合不全が生じたとして、病院の責任を認めた地裁判決」大津地裁平成5年9月27日判決 判例時報1488号135頁

No.179「幼児が転倒し、綿あめの割りばしがのどに刺さったとして救急車で搬送されたが、帰宅後死亡。業務上過失致死罪で起訴された医師につき、注意義務違反はなく、救命可能性も確実ではなかったとして、一審の無罪判決を維持した東京高裁判決」東京高等裁判所平成20年11月20日 判例タイムズ1304号304頁

No.178「前立腺癌の男性に対して、大学病院の医師らが腹腔鏡下前立腺全摘術を施行したが、患者が死亡。業務上過失致死罪で起訴された執刀医につき、禁錮2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した地裁判決」東京地裁平成18年6月15日判決 (出典ウェストロー)

No.177「町立病院に入院中の妊婦が意識を消失し、母体搬送依頼から約4時間後に国立病院に搬送されたが、死亡。町立病院の医師の過失を否定し、仮に過失があったとしても救命可能性がなかったとして因果関係も否定して遺族の損害賠償を棄却した一審判決」大阪地方裁判所平成22年3月1日 判例タイムズ1323号212頁

No.176「分娩直後に患者が昏睡状態に陥り、数日後に死亡。病院の過失を否定した第一審判決を取消し、適切な輸液の懈怠、全身状態の管理・観察の懈怠、高次医療機関への搬送の遅れに基づく病院の損害賠償責任を認めた高裁判決」東京高裁平成19年3月27日判決 判例タイムズ1250号266頁

No.175「小学生が絞扼性イレウスにより死亡。経過観察中にイレウスの症状が見られたにもかかわらず、所要の検査を行わなかったことにつき、医師に過失を認めて病院に損害賠償義務を認めた判決」横浜地方裁判所平成21年10月14日 判例時報2069号98頁

No.174「単純性イレウスと診断され治療を受けていた入院患者が絞扼性イレウスによる多臓器不全により死亡。担当医師には絞扼性イレウスの発症を疑うべき根拠があった段階で直ちに開腹手術を決定し、その実施に着手すべき義務があったのにこれを怠ったとして、遺族の損害賠償請求を認めた高裁判決」名古屋高裁平成19年10月17日判決 判例タイムズ1278号264頁

No.173「前立肥大のレーザー手術中、医師の頸椎麻酔薬注入後、患者が呼吸停止、心肺停止に陥り、その後死亡。医師の責任を認めた判決」札幌地方裁判所平成19年9月26日 判例時報2005号54頁

No.172「小柄な高齢患者への大腿骨頸部骨折手術後、急性循環不全で死亡。患者遺族の請求を棄却した一審判決を変更し、病院側に慰謝料の支払いを命じた高裁判決」福岡高裁平成19年5月29日判決 判例タイムズ1265号284頁

No.171 「後縦靱帯骨化症除去前方除圧術により患者に重篤な後遺障害が発生。手術の除圧幅について、ガイドラインの内容に照らして不適切であると判断し、市立病院の医師の過失を認めて市に損害賠償を命じた地裁判決」大阪地方裁判所平成21年11月25日 判例タイムズ1320号198頁

No.170 「慢性肺血栓塞栓症の診断・治療により病状が軽快し、転医した患者が、転医先の病院で急性増悪期と診断されて血栓溶解療法を受けたところ、患者が脳内出血で死亡。転医先の病院の診断及び療法に過失を認め、遺族の損害賠償請求を認容した高裁判決」福岡高裁平成20年6月10日判決 判例時報2023号62頁

No.169 「遅発型GBS感染症(劇症型・敗血症型)に罹患し、重篤な後遺症が残り、約3年後に死亡。新生児を診察した産婦人科医師の処置及び転送義務ついての過失を否定した判決」前橋地方裁判所平成21年2月27日判決 判例タイムズ1314号267頁

No.168 「PVL患児が脳性麻痺による運動障害を発症。PVL罹患について両親に報告・説明をしなかったとして、医師の報告・説明義務違反及び経過観察・治療義務違反を認めた地裁判決」大阪地裁平成19年10月31日判決 判例タイムズ1263号311頁

No.167 「治療により身体障害1級の後遺症が残った患者が診療録等を示しながらの顛末報告を病院に求めたが、病院は報告をしなかった。病院の診療録等に基づいて顛末を報告する義務違反を認め、患者の慰謝料請求を認めた地裁判決」大阪地裁平成20年2月21日判決 医療判例解説24号16頁

No.166 「蕁麻疹患者に対する静脈注射を指示した医師が注射の場に立ち会わず、准看護師が薬剤を誤投与し、患者に重篤な後遺症。医師、准看護師の治療上の過失及び病院の調査・報告義務違反を認めて患者と両親に損害賠償を命じた地裁判決」京都地裁平成17年7月12日判決 判例時報1907号112頁

No.165「幼児が転倒した際に割り箸をのどに刺して死亡。医師が頭蓋内損傷を予見することは不可能であったとして、病院側の責任が否定された高裁判決」東京高等裁判所平成21年4月15日判決 判例時報2054号42頁

No.164「結核性髄膜炎に罹患していた女児に重度の脳障害の後遺症が発生。結核性髄膜炎の診断のために必要な検査等を怠ったとして、病院側の損害賠償責任を認めた高裁判決」福岡高等裁判所平成20年4月22日判決 判例時報2028号41頁

No.163「末期癌患者に一般的な医学的知見の裏付けを欠く治療を医師が実施。有効な治療を受けられるという患者の期待権侵害を認め、医師に損害賠償義務を命じた地裁判決」山口地裁岩国支部平成19年1月12日判決 判例タイムズ1247号310頁

No.162「気管支喘息の重積発作で入院した患者から気管内チューブを抜管し、筋弛緩剤を投与して患者を死亡させた医師が殺人罪で起訴。法律上許容される治療中止に当たらないとした最高裁判決」最高裁第三小法廷平成21年12月7日決定 裁判所時報1497号8頁

No.161「医師が気管支喘息の患者に気管支拡張剤を処方して患者に不整脈が悪化。処方自体についての債務不履行は否定し、薬剤の副作用についての医師の説明義務違反を認めた判決」札幌地方裁判所平成19年11月21日判決 判例タイムズ1274号214頁

No.161「医師が気管支喘息の患者に気管支拡張剤を処方して患者に不整脈が悪化。処方自体についての債務不履行は否定し、薬剤の副作用についての医師の説明義務違反を認めた判決」札幌地方裁判所平成19年11月21日判決 判例タイムズ1274号214頁

No.160「医師が、喘息患者の発作に際し、当該患者がステロイド常用状態にあることに気付かずに交感神経刺激剤を吸入させたところ、患者が死亡。医師の問診義務違反を認めて遺族の請求を認容した地裁判決を取り消して、請求を棄却した高裁判決」大阪高裁平成8年10月11日判決 判例タイムズ941号253頁

No.159「胃透視検査の際に投与されたバリウムが患者の腸内に滞留した結果、S状結腸に穿孔を発症。医師が検査後に下剤を投与しなかったことについて過失を認めた高裁判決」大阪高等裁判所平成20年1月31日 判例時報2026号16頁

No.158「健康診断の採血時に患者の神経が損傷され、RSD又はカウザルギーが発症。患者の損害賠償請求を棄却した一審判決を破棄して、請求を認めた高裁判決」仙台高裁秋田支部平成18年5月31日判決 判例タイムズ1260号309頁

No.157「遺伝性の難病に罹患した子が生まれる可能性についての両親の質問に対する医師の説明義務違反を認め、医師の勤務する社会福祉法人に対し、出生した難病の子の介護費用等の損害賠償を命じた判決」東京高等裁判所平成17年1月27日 判例時報1953号132頁

No.156「39歳の女性がダウン症児を出産。羊水検査の実施依頼に応じなかった点及びダウン症児出産の危険率等を説明しなかった点について医師の過失を否定した地裁判決」京都地裁平成9年1月24日判決 判例タイムズ956号239頁

No.155「産婦人科医師が全前置胎盤患者の癒着胎盤を剥離し、大量出血により患者を死亡させたとして、業務上過失致死罪で起訴されたが、医師に剥離を中止して子宮摘出の移行すべき義務はなかったとして無罪を言い渡した判決」福島地方裁判所平成20年8月20日 医療判例解説16巻20頁

No.154「分娩後患者が子宮頸管裂傷による出血性ショックで死亡。産婦人科医が、分娩介助に当たって、子宮頸管裂傷を見落とし、かつ高次の医療機関への転送義務を怠ったなどとして業務上過失致死罪で起訴された事案。いずれの過失も否定し無罪を言い渡した地裁判決」名古屋地裁平成19年2月27日判決 判例タイムズ1296号308頁

No.153「高齢の女性が自宅で意識不明になり、救急車で搬送された後、搬送後の病院で脳梗塞を発症し、重篤な後遺症が残る。病院側の治療処置に不適切な点は認められないとして、病院側の損害賠償義務を否定した判決」那覇地方裁判所平成19年11月28日判決 判例タイムズ1277号375頁

No.152「救急受診時に一過性脳虚血発作と診断された患者が、帰宅後に脳梗塞を発症して後遺症が残る。市立病院の治療処置に不適切な点はないとして、患者の請求を棄却した地裁判決」名古屋地裁平成16年3月24日判決 判例タイムズ1192号275頁

No.151「72歳の多発性脳梗塞の入院患者が病室内で転倒し、死亡。看護師が付き添いを怠ったことが過失であるとして、病院の損害賠償責任を認めた高裁判決」東京高等裁判所平成15年9月29日 判例時報1843号69頁

No.150「入院患者が病室内で転倒して胸椎骨折したが医師の見落としで診断に遅れ。しかし、医師の過失と患者の体幹機能傷害との間の因果関係の立証が不十分であるとして患者の請求を棄却した地裁判決」熊本地裁平成8年11月25日判決 判例タイムズ944号233頁

No.149「前医の誤診により、患者を前医から受け継いだ後医の適切な治療が遅れ、肺塞栓症により患者が死亡。前医と後医両方の過失を認めるとともに、それぞれの勤務する病院の開設者に損害賠償を命じた高裁判決」福岡高等裁判所平成18年7月13日 判例タイムズ1227号303頁

No.148「交通事故と医療事故が競合して被害者に後遺障害が発生。被害者に損害賠償金を支払った加害者側保険会社の市立病院側に対する求償請求を認めた高裁判決」福岡高裁宮崎支部平成18年3月29日判決 判例タイムズ1216号206頁

No.147「新生児が敗血症で重度の後遺障害。医師に転院義務違反を認めた地裁判決」名古屋地裁平成20年7月18日 判例時報2033号45頁

No.146「休診日に緊急来院した急性心筋梗塞の疑いある患者につき、最善の治療態勢のある他院への転送要請が遅れて患者が死亡。市立病院の医師に転送義務違反を認め、患者の請求を全額認容した地裁判決」神戸地裁平成19年4月10日 判例時報2031号92頁

No.145「白内障の手術をした患者に網膜剥離が発症し、視力が回復せず視力矯正も不能に。医師に緊急手術をしなかった過失を認め、患者の損害賠償請求を認めた地裁判決」東京地裁平成15年5月7日 判例タイムズ1182号289頁

No.144「白内障手術を受けた患者が術後眼内炎に罹患し左眼を失明。医師の過失を認めた地裁判決」東京地裁平成13年1月29日 判例タイムズ1072号207頁

No.143「医師から癌の告知を受けた患者が、適切な治療を拒否し、その後に死亡。医師にはさらに患者の家族に対してまで癌の告知をする義務はないとした地裁判決」名古屋地裁平成19年6月14日 判例タイムズ1266号271頁

No.142「酩酊して交通事故を起こして搬送された患者が、医師らの説明・説得に応じず検査の続行を拒否して帰宅後死亡。医師に過失は認められないとした地裁判決」札幌地裁平成13年4月19日 判例タイムズ1116号249頁

No.141「看護師が誤って毒物を患者に投与し、高次脳機能障害の後遺症が発生。患者が糖尿病の三大合併症を発症していたこと等を考慮して、平均余命より短い余命での損害賠償を認定した判決」東京地裁平成20年2月18日 判例タイムズ1273号270頁

No.140「肝硬変の患者への投与薬剤についての保険適用の便宜上、病名を肝炎として診療を継続。医師が正しい病名を失念した結果、肝細胞癌の発症を看過し患者が死亡。適切な検査及び治療を行っていれば、発見可能時から5年程度(現実の死亡時よりも3年8ヶ月)の余命が期待できたとして、医師の損害賠償義務を認めた判決」東京地裁平成18年9月1日 判例タイムズ1257号196頁

No.139「豊胸手術後に生じた左右の乳房の高さの差異を修正するため、左胸部を再手術。左胸に二段腹状の段差が発生。再手術時に被膜、瘢痕の除去を十分に行わなかったとして医師の損害賠償義務を認めた判決」大阪地裁平成13年4月5日 判例時報1784号108頁

No.138「両胸の豊胸手術後に右胸の創部が開き、シリコンパックを再挿入したところ右胸部膿瘍が発症。再挿入手術適応の判断と滅菌措置に過失があるとして、故人となった医師の相続人に損害賠償義務を認めた判決」京都地裁平成5年8月25日 判例タイムズ841号211頁

No.137「ポリープ摘出手術を受けた患者が術後9日目に出血性ショックで死亡。医師の過失を否定した高裁判決には採証法則違反があるとして、高裁判決を破棄して差し戻した最高裁判決」最高裁判所平成18年11月14日 判例時報1956号77頁

No.136「MRSAで入院患者が死亡。医師の過失を否定した高裁判決には経験則または採証法則違反があるとして、高裁判決を破棄して差し戻した最高裁判決」最高裁判所平成18年1月27日 判例タイムズ1205号146頁

No.135「患者が、心房粗動に対するカテーテルアブレーションの治療実施中に死亡。医師が説明義務を怠ったとして、医療法人に慰謝料の損害賠償義務を認めた判決」大阪地方裁判所平成17年1月28日 判例タイムズ1209号218頁

No.134「適応のないエンボライゼイションの施術により患者に下半身麻痺の障害。市民病院の医師と市に対して損害賠償義務を認めた判決」静岡地方裁判所平成3年10月4日 判例タイムズ773号227頁

No.133「陣痛促進剤の副作用により胎児が低酸素状態になり出生後に死亡。陣痛促進剤投与後の分娩監視を怠ったとして病院側に損害賠償義務を認めた判決」神戸地方裁判所尼崎支部平成15年9月30日 判例タイムズ1144号142頁

No.132「統合失調症の患者に対して鎮静剤を投与後、患者が鎮静剤の呼吸抑制作用により舌根沈下を生じ、窒息死。病院の責任を否定した地裁判決を変更して、病院側の経過観察義務違反を認めた高裁判決」東京高等裁判所平成13年9月12日 判例時報1771号91頁

No.131「チーム医療として手術が行われる場合にその総責任者である医師が,自ら患者やその家族に対して自らの手術について説明しなくとも,説明義務違反の不法行為責任を負わない場合があるとした最高裁判決」最高裁判所第一小法廷平成20年4月24日 判例時報2008号86頁

No.130「精神病院に入院中の患者が吐物の誤嚥による窒息で死亡。医師の過失を認定した高裁の判断に経験則違反があるとして控訴審判決を破棄し,更に審理尽くすために差し戻した最高裁判決」最高裁判所第三小法廷平成19年4月3日 判例時報1240号176頁

No.129「国立病院で出生した新生児が、MRSAに感染し後遺障害を負う。感染を予見し適切な治療を行う義務を怠ったとして病院側に損害賠償を命じた判決」神戸地方裁判所平成19年6月1日 判例時報1998号77頁

No.128「大腸癌切除手術後、患者がカテーテル感染症になり、約7ヶ月後死亡。患者の死期が早まり平穏の日常生活に復帰できなかったことなどにつき、1200万円の慰謝料を含む損害賠償が認められた判決」東京地方裁判所平成18年11月22日 判例時報1986号75頁

No.127「患者が心臓弁膜置換手術後に、低酸素脳症を発症し、その後死亡。医師の術後管理につき、止血及び輸血措置、心タンポナーゼに対する検査、処置について心不全発症防止義務違反を認め、国立病院側に慰謝料の支払義務を認めた判決」大阪地方裁判所平成20年2月27日判決 判例タイムズ1267号246頁

No.126「強直性脊椎骨増殖症の患者が頸椎骨切除手術後に反回神経麻痺による声帯閉鎖に起因する呼吸不全により死亡。術後の呼吸状態の経過観察につき医師に注意義務の懈怠があるとして、病院側に損害賠償義務を認めた判決」名古屋地方裁判所平成19年1月31日 判例時報1992号101頁

No.125「同種末梢血幹細胞移植のドナーが末梢血幹細胞の採取から1年2ヶ月後に死亡。医師と病院経営法人に対する説明義務違反による損害賠償義務は認め、ガイドラインを発表し、フォローアップ事業を展開する学会の監督義務違反を否定した判決」大阪地方裁判所平成19年9月19日判決 判例タイムズ1262号299頁

No.124「市立病院医師がクモ膜下出血の警告症状を見落とし、措置が遅れたために患者に重度の後遺障害。初診時に腰椎穿刺を行わなかった過失があるとして市と医師に損害賠償義務を認めた判決」大阪地方裁判所平成18年2月10日 判例時報1949号76頁

No.123「ギラン・バレー症候群を罹患した患者が航空機で転送後に心停止に陥り、重度の意識障害に。転送時期の判断、転送の際の呼吸管理について転送前の担当医師に過失を認め、病院に損害賠償義務を認めた判決」福岡地方裁判所平成19年2月1日判決 判例時報1993号63頁

No.122「急性白血病の患者の専門医療機関への転送が、休診日との関係で遅れ、転送前に患者が死亡。医師に過失を認めた判決」福岡高等裁判所平成18年9月12日判決 判例タイムズ1256号161頁

No.121「硫酸ストレプトマイシンの筋肉注射により、患者がショック症状が発生し、死亡。医師の損害賠償責任を認めた高裁判決」東京高等裁判所昭和58年7月20日判決 判例タイムズ512号171頁

No.120「国立病院で感音難聴者に結核治療のため硫酸ストレプトマイシン投与。患者の聴力喪失につき医師の過失を認めた高裁判決」大阪高等裁判所昭和63年3月25日判決 判例タイムズ678号144頁

No.119「県立病院で入院患者がおにぎりを誤嚥して窒息。その後約9ヶ月後に死亡。県と看護師に損害賠償責任を認める判決」平成19年6月26日 福岡地裁判決(判例時報1988号56頁)

No.118「特別養護老人ホームで入所者がかまぼこ片を誤嚥して窒息。約10ヶ月後に老衰で死亡。老人ホームを運営する社会福祉法人の損害賠償責任を認めた判決」東京地方裁判所平成19年5月28日判決(判例時報1991号81頁)

No.117「大学病院で父親が子に生体腎移植をしたが、治療上の過失により移植が失敗し子が死亡。親としての慰謝料請求は認めるが、ドナーとしての慰謝料請求は否定した高裁判決」東京高等裁判所平成13年2月6日判決 判例タイムズ1109号198頁

No.116「大学病院で心停止間近の患者に対し、腎臓移植の準備のために大腿部を切開してカテーテルを挿入。患者本人の確定的な承認がない以上違法として、損害賠償請求を認めた判決」大阪地方裁判所平成10年5月20日判決 判例タイムズ990号97頁

No.115「慢性腎不全の末期患者に対して、県立病院が精神的疾患を理由に長期血液透析を実施せず、患者は死亡。県と医師に患者遺族に対する慰謝料と弁護士費用の支払を命じた高裁判決」福岡高等裁判所宮崎支部平成9年9月19日判決 判例タイムズ974号174頁

No.114「虫垂炎の手術後に乏尿状態になった患者に対して、医師が過剰な輸液を投与。急性腎不全、肺水腫で患者が死亡した事案で医師の過失を認めた判決」東京地方裁判所昭和61年6月30日判決 判例時報1240号79頁

No.113「抜歯の際、歯科医師が麻酔注射の注射針の選択を誤り、折れた注射針が患者の右上顎部組織内に残存。患者の後遺症を考慮し歯科医師に損害賠償責任を認めた判決」札幌地方裁判所平成17年11月2日 判例時報1923号77頁

No.112「歯列矯正歯科治療の契約を患者が治療途中で解除。歯科医師の債務不履行は否定するが治療行為の未履行の部分の治療費の返還義務は認めた地裁判決」東京地方裁判所平成13年2月26日判決 判例タイムズ1138号131頁

No.111「飲酒中に気分が悪くなった大学生が、国立病院での診療を受けた後、帰宅時には心拍が停止しており、その後の処置でも回復せず急性呼吸不全のため死亡。国立病院側の損害賠償責任を認めた判決」高松高等裁判所平成18年9月15日判決 判例時報1981号40頁

No.110「受刑者がアルコール離脱症候群から肺うっ血及び腎不全に至り死亡。受刑施設職員と非常勤嘱託医に注意義務違反ありとして、受刑者の遺族に対する国の損害賠償義務を認めた判決」松江地方裁判所平成14年1月30日判決 判例タイムズ1123号115頁

No.109「69歳の女性が髄膜腫摘出手術中に急性硬膜下血腫が生じ、患者が死亡。閉頭操作及び頭部CT検査の実施の遅延により硬膜下血腫の除去が遅れたとして、病院側に損害賠償責任を認めた判決」福岡高等裁判所平成18年10年26日判決 判例タイムズ1243号209頁

No.108「大学病院で気管切開を受けた食道癌患者が、気管切開術中に失血死。執刀医が、患者の頸動脈を誤って切断した過失があるとして大学側に損害賠償請求を認める判決」東京地方裁判所平成18年2月23日判決(判例タイムズ1242号245頁)

No.107「県立の循環器呼吸器専門病院医師が、患者のC型肝炎ウイルス感染を見落とす。転院先で患者が死亡。県の債務不履行責任を認める判決」横浜地方裁判所平成17年9月14日判決(判例時報1927号79頁)

No.106「生後6ヶ月の男児が開業医から転院先の脳外科で開頭手術を受けたが、硬膜外血腫による後遺症が残存。開業医に転送の際の注意義務違反を認め、患者側が逆転勝訴した高裁判決」大阪高等裁判所平成8年9月10日判決 判例タイムズ937号220頁

No.105「高圧浣腸のミスから人工肛門設置。閉鎖の可能性はあるが、閉鎖手術の選択は酷であるとして、後遺障害を認定。閉鎖手術を選択しなかったことは治癒可能性の機会の放棄として損害賠償額を減額した判決」高松高等裁判所平成19年1月18日判決 判例時報1964号90頁

No.104「都立病院に医療保護入院中の患者が、鎮静剤投与で容態急変。蘇生後脳症により重度の後遺障害。病院側の過失を認め、損害賠償額の算定にあたっては、医療事故前の患者の症状などを考慮して逸失利益を減額した判決」東京高等裁判所平成13年9月26日判決 判例タイムズ1138号235頁

No.103「冠状動脈バイパス手術を受けた患者が、術後に腸管壊死になり、死亡。医師の過失を認め、高裁判決を破棄した最高裁判所判決」最高裁判所平成18年4月18日判決(判例タイムズ1210号67頁)

No.102「ラトケ嚢胞の全部摘出手術後、14歳男子が髄膜炎、気脳症の合併症で死亡。国立大学病院の責任を認めた判決」神戸地裁平成15年6月12日(判例時報1836号105頁)

No.101「低酸素状態が続いていた胎児について、急速遂娩実施の遅れにより、重度脳障害の後遺症。医師の責任を認める判決」平成15年7月9日富山地方裁判所判決(判例時報1850号103頁)

No.100「帝王切開出産時の低酸素症により、新生児が重症脳性麻痺に罹患し、その後11歳で死亡。産婦人科医師の過失責任を認める判決」鹿児島地方裁判所平成15年1月20日判決(判例タイムズ1164号257頁)

No.99「急性喉頭蓋炎の患者が低酸素脳症から重度後遺症。最初に診療した個人経営の病院及び転送先の県立病院に対して、定期金賠償を含む損害賠償の支払いを命じた判決」平成16年1月21日大阪地裁判決(判例時報1907号85頁)

No.98「女児患者が麻酔薬の過剰投与で重篤な後遺障害。病院側に将来の自宅介護の費用についてのいわゆる定期金賠償を命じる判決」東京地方裁判所平成8年12月10日判決(判例時報1589号81頁)

No.97「入院中の患者に床ずれ(褥瘡)が発症し、その後腎不全で死亡。病院側に損害賠償を命じる判決」東京地方裁判所平成9年4月28日判決(判例時報1628号49頁)

No.96「市立病院の入院患者の気管に挿入したカニョーレが移動し、患者が死亡。市に損害賠償を命じる判決」神戸地方裁判所平成8年3月11日判決(判例タイムズ915号232頁)

No.95「市立病院が腰椎骨折患者につき、HIV感染者であることから手術的治療を回避。医学的根拠のない差別的取扱による慰謝料の支払いを市に命じる判決」甲府地方裁判所平成17年7月26日判決(判例タイムズ1216号217頁)

No.94「救命救急センターである市立病院が、交通事故で重傷を負った患者の受け入れを拒否しその後患者が死亡。市に不法行為責任を認めた地裁判決」神戸地方裁判所平成4年6月30日判決(判例時報1458号127頁)

No.93「不妊治療を受けていた患者の子宮筋腫核出術の際、患者の体内にガーゼを残置。その後も3年間不妊治療を継続していた大学病院の責任を認める判決」東京地方裁判所平成18年9月20日判決 判例時報1952号113頁

No.92「帝王切開の際、医師が手術用の縫合針を妊婦の子宮内に残置。大学病院側の責任を認める判決」東京地方裁判所昭和61年6月10日判決 判例時報1242号67頁

No.91「横紋筋肉腫の患者への放射線治療から、患者の脳幹部に放射線障害が発症して死亡。病院の損害賠償責任を認める判決」横浜地方裁判所平成13年10月31日判決(判例タイムズ1127号212頁)

No.90「慢性肝炎の患者が併発した食道静脈瘤破裂により死亡。医師の過失を認める判決」福岡地方裁判所平成7年1月20日判決(判例時報1558号111頁)

No.89「人間ドックの便潜血検査で(+)の反応が出たが、病院は再検査等の受診を促さず、その後受診者は癌で死亡。病院の損害賠償責任を認める判決」東京地方裁判所 平4年10月26日判決(判例時報1469号98頁)

No.88「人間ドック検査で癌の疑いがある病変を医師が発見しながら、告知や検査を失念し、その後患者が癌で死亡。延命利益喪失を理由とした慰謝料を患者遺族に支払うよう医師側に命じた判決」静岡地方裁判所沼津支部 平成2年12月19日判決(判例時報1394号137頁)

No.87「歯周病治療で歯科医師が患者の24歯全部を大幅に削合。医師の損害賠償責任を認めた判決」山口地方裁判所平成17年12月22日判決(判例タイムズ1223号240頁)

No.86「歯科医師のブリッジ(架工義歯)の支台築造に過失が認められた判決」平成4年5月29日京都地方裁判所判決(判例時報1479号64頁)

No.85「インフルエンザの症状を訴えて医師の診察を受けた患者に対し、静脈注射をしたところ、患者がショック状態となって死亡。医師の過失を認め損害賠償責任を認めた判決」大阪地方裁判所 平成14年1月16日判決(判例時報1797号94頁)

No.84「腰痛捻挫等の症状のある患者に対し治療のため投薬がなされたところ、ショックを起こして心臓停止に至り、右股関節運動障害の後遺症を負う。投薬をした医師に損害賠償責任を認めた判決」大阪地方裁判所 平成8年1月29日判決(判例タイムズ910号180頁)

No.83「主治医が抗がん剤を過剰投与し患者が死亡。私立大学附属病院の耳鼻咽喉科科長兼教授にも業務上過失致死罪の成立を認めた最高裁判決」最高裁判所第一小法廷 平成17年11月15日決定(判例時報1916号154頁)

No.82「看護師による電気メス器ケーブルの誤接続による熱傷から患者の右下腿部切断。執刀医師の刑事責任を否定した高裁判決」札幌高等裁判所 昭和51年3月18日判決(判例時報820号36頁)

No.81「内視鏡を使用した手術において右手総掌側指神経を損傷し複合性局所疼痛症候群(CRPS)タイプIIを発症させた場合に、医師に手技上の過失などがあったとして、病院の損害賠償責任が認められた判決」さいたま地方裁判所川越支部 平成16年8月26日判決(判例時報1888号109頁)

No.80「生後約9ヶ月の男児に対する内視鏡手術の際、灌流液が体内に漏れ、急性腎不全から重度の後遺障害に。国立病院医師の過失を認め、国及び医師らに損害賠償責任を認めた判決」神戸地方裁判所 平成10年3月23日判決(判例時報1676号89頁)

No.79「国立病院で手術・退院後に薬剤の副作用で患者が死亡。退院時の情報提供義務違反を認め、国が逆転敗訴の高裁判決」高松高等裁判所平成8年2月27日判決(判例時報1591号44頁)

No.78「新生児が退院後核黄疸に罹患し後遺症。医師の過失を否定した高裁判決を最高裁判所が破棄。産婦人科医に退院時の説明・指導義務違反を認める」最高裁判所平成7年5月30日第三小法廷判決(判例時報1533号78頁)

No.77「市立病院看護師の点滴後、泌尿器科受診患者に右橈骨神経不全麻痺が発生。市に損害賠償を命ずる判決」名古屋地方裁判所平成14年3月15日判決(判例時報1796号133頁)

No.76「人工呼吸器のアラームのスイッチを市立病院の看護師が入れ忘れ、入院中の4歳男児が呼吸不全で死亡。市に損害賠償請求を命ずる判決」神戸地方裁判所平成5年12月24日判決(判例時報1521号104頁)

No.75「コンタクトレンズの購入・使用後、左眼に角膜混濁・矯正視力低下の後遺障害。販売、処方に関し、販売会社や眼科医師の過失が認められた判決」大阪地方裁判所堺支部平成14年7月10日判決(判例タイムズ1145号177頁)

No.74「視野異常が認められた患者について下垂体腫瘍の発見が遅れたとして大学病院及び内科担当医師の過失が認められた判決」東京地方裁判所平成14年4月8日判決(判例タイムズ1148号250頁)

No.73「麻酔剤でのうがいからショック症状に陥り、健忘症候群の後遺症。患者の特異体質によるとして、医師の過失を否定した判決」佐賀地方裁判所判決 昭和60年7月10日判決(判例時報1187号114頁)

No.72「3歳男児がルンバール施術後、嘔吐、けいれんの発作等を起こし、知能障害・運動障害等の後遺症が残った。ルンバール施術と男児の発作及びその後の病変との因果関係を認める最高裁判決最高裁判所第二小法廷 昭和50年10月24日判決(判例時報792号3頁)

No.71「精神病院入院中の患者が病室で自殺。病院側に損害賠償を命ずる判決」福岡地方裁判所小倉支部 平成11年11月2日判決(判例タイムズ1069号232頁)

No.70「医師が手術の際、静脈と動脈を見誤って動脈切断。右下肢の切断を余儀なくされた患者が悲観して自殺。病院側に損害賠償責任を認める判決」高松地方裁判所観音寺支部 平成16年2月26日判決(判例時報1869号71頁)

No.69「難病のALS患者が痴呆の症状を伴っており、人工呼吸器装着に関する患者や家族の意思が明らかでなかった場合には、医師が患者に人工呼吸器を装着すべき義務を負わないとした地裁判決」仙台地方裁判所平成12年9月26日判決(訟務月報48巻6号1403頁)

No.68「医師が末期患者に薬物を注射して患者が死亡。医師による積極的安楽死として許される要件を満たしていないとして、医師に殺人罪を適用。懲役2年、執行猶予2年に処した判決」横浜地方裁判所 平成7年3月28日判決(判例時報1530号28頁)

No.67「心臓手術の際、放射線照射なしの輸血が行われ、患者が移植片対宿主病(GVHD)を発症して死亡。病院の責任を認め、輸血用血液を供給した日赤の責任を否定した判決」横浜地方裁判所 平成12年11月17日判決(判例時報1749号70頁)

No.66「宗教上の信念から輸血拒否の意思を表明していた患者の手術で、輸血を実施。病院の損害賠償義務を認めた高裁判決を、最高裁判所も維持」最高裁判所 平成12年2月29日判決(判例時報1710号97頁)

No.65「国立病院でAVM(脳動脈奇形)の全摘出手術を受けた患者に重篤な後遺障害が生じその後死亡。医師の治療法の選択には過失は無かったが、手術の危険性についての説明義務違反があったとして国に慰謝料の支払いを命じた地裁判決を高裁も維持」東京高等裁判所 平成11年5月31日判決(判例時報1733号37頁)

No.64「帝王切開後、患者の同意なく子宮と右卵巣を摘出。患者の夫である医師が子宮摘出に同意をした場合でも、大学病院の過失を認めた地裁判決」東京地方裁判所 平成13年3月21日判決(判例時報1770号109頁)

No.63「患者が当初要望していなかった左下顎骨の切除を勧めるにあたり、医師に説明義務違反があったとして、損害賠償を認めた判決」東京地方裁判所 平成13年7月26日判決(判例タイムズ1139号219頁)

No.62「シミ治療につき錯誤無効を理由に患者には診療代金の支払義務が無いと認定。更に医師の説明義務違反による医療法人の損害賠償責任を認めた判決」横浜地方裁判所 平成15年9月19日判決(判例時報1858号94頁)

No.61「睡眠時無呼吸症候群の患者に対するUPPP手術後、患者が死亡。病院の責任を認める高裁判決」仙台高等裁判所平成14年4月11日判決 判例タイムズ1182号302頁

No.60「大学生が国立病院での腫瘍摘出手術後に出血が続き、ショック状態から重度後遺障害。国の責任を認める判決」名古屋地方裁判所平成11年2月5日判決 判例時報1701号101頁

No.59「新生児に脳性麻痺の後遺症。分娩誘発剤投与に関する分娩監視義務を怠った市立病院の過失を認定した高裁判決」福岡高裁平成16年12月1日判決 判例時報1893号28頁

No.58「分娩時の過失により胎児が仮死状態で出生、その後死亡。高裁で、医師の責任を認める逆転判決」名古屋高裁平成14年2月14日判決 判例時報1813号91頁

No.57「デイサービスを受けていた高齢女性が施設のトイレ内で転倒。社会福祉法人に損害賠償義務を認める判決」横浜地方裁判所 平成17年3月22日判決(判例時報1895号91頁)

No.56「医院でデイケアを受けていた高齢男性が送迎バスを降りた直後に転倒・骨折し、その後肺炎で死亡。医院を設置運営する医師に損害賠償義務を認める判決」東京地方裁判所 平成15年3月20日判決(判例時報1840号20頁)

No.55「歯科治療上のミスについて、医療事故の状況の確認や患者への報告・説明をしなかったことも歯科医師の過失であるとの判決」山口地方裁判所 平成14年9月18日判決(判例タイムズ1129号235頁)

No.54「患者の死因について遺族に誤った事後説明をした医師に損害賠償義務を認める判決」広島地方裁判所 平成4年12月21日判決(判例タイムズ814号202頁)

No.53「手術後の麻酔薬注入により患者がショック状態、その後死亡。看護師の責任は否定、主治医、病院管理者、病院の責任を認める判決」大阪地方裁判所 平成11年3月8日判決(判例タイムズ1034号222頁)

No.52「手術後の縫合不全から患者死亡。当直看護師の対応に過失ありとして、医療法人に損害賠償責任を認める判決」大阪地方裁判所 平成11年2月25日判決(判例タイムズ1038号242頁)

No.51「県立病院の脊髄造影検査で、研修医が尿路血管造影剤を誤注入し患者死亡。研修医に業務上過失致死罪による禁錮10ヶ月、執行猶予2年の有罪判決」甲府地方裁判所 平成6年6月3日判決(判例タイムズ1035号37頁)

No.50「集中治療室内の2歳男児に対する救急措置が遅れ、全治不明の低酸素性脳症。付き添っていた臨床研修医に業務上過失傷害罪で罰金刑の判決」広島地方裁判所 平成15年3月12日判決(判例タイムズ1150号302頁)

No.49「心臓手術を受けた後、MRSA感染症で患者が死亡。病院の責任を認める判決」前橋地方裁判所高崎支部 平成13年3月22日判決(判例タイムズ1120号246頁)

No.48「市立病院内の給食でサルモネラ菌に感染し、末期癌患者が死亡。遺族から市に対する慰謝料請求を認める判決」大阪地方裁判所 平成12年1月24日判決(判例時報1738号83頁)

No.47「小児喘息患者が容態急変して死亡。治療効果の見極めを怠った医師の過失を認めた判決」富山地方裁判所高岡支部 平成13年2月28日判決(判例時報1761号107頁)

No.46「副作用成分が常用量を大幅に上回る薬剤を新生児に処方・調剤。医師と薬剤師の連帯責任を認めた判決」千葉地方裁判所 平成12年9月12日判決(判例時報1746号115頁)

No.45「妊娠中毒症に罹患していた妊婦が陣痛促進剤の投与などから、出産過程で脳出血を発症し、左半身麻痺などの後遺症。医師らの責任を認める高裁判決」東京高等裁判所 平成13年1月31日判決(判例タイムズ1071号221頁)

No.44「市立病院での双子の分娩で、第二子が重度の仮死・無酸素脳症で出生し、その後死亡。医師に人工破膜の処置上の過失を認め、市と医師に損害賠償を命じる地裁判決」名古屋地方裁判所 平成12年7月3日判決(判例時報1738号88頁)

No.43「同室の患者による殺人事件で、医師に安全配慮義務違反ありとして病院の責任を認める判決」平成12年10月16日大津地方裁判所民事部判決(判例タイムズ1107号277頁)

No.42 「県立精神病院に措置入院中の精神障害者が無断離院して通行人を殺害。県の責任認める高裁判決を最高裁も維持」平成8年9月3日最高裁判所第3小法廷判決(判例タイムズ931号170頁)

No.41「心臓手術中に人工心肺装置の送血ポンプのチューブに亀裂が生じ、空気混入で患者が脳梗塞に。送血ポンプの製造会社に警告義務違反、市立病院の臨床工学技士に安全性保持義務違反があったとして、製造会社と市に損害賠償を命ずる高裁判決」平成14年2月7日 東京高等裁判所判決(判例時報1789号78頁)

No.40「子供が触れて閉じ始めた病院廊下の防火扉に、歩行不自由な高齢女性入院患者が接触して転倒・骨折。患者の既往症を減額理由とせず病院に損害賠償を認めた判決」平成12年8月31日福島地方裁判所会津若松支部判決(判例時報1736号113頁)

No.39「医師の過失と患者の死亡との因果関係が証明されない場合でも、適切な医療がなされていれば、救命できた相当程度の可能性がある場合、過失ある医療をした医師は損害賠償責任を負うとした最高裁判決」平成12年9月22日 最高裁判所第二小法廷判決(判例時報1728号31頁)

No.38「ボルタレンとステロイド剤の併用投与後、患者が出血性胃潰瘍を発症し、その後死亡。県立病院担当医師に副作用についての検査義務を怠った過失を認め、県に損害賠償を命じた高裁判決」平成11年6月10日 大阪高等裁判所判決(判例時報1706号41頁)

No.37「人間ドックの健康診断で癌の可能性説明せず。病院の過失を認める地裁判決」平成15年3月13日東京地方裁判所判決 損害賠償請求事件

No.36「末期がん患者につき家族への告知をしなかったことが医師の診療契約に付随する義務違反とする最高裁判決」平成14年9月24日最高裁第三小法廷判決(判例時報1803号28頁)

No.35「国立大学医学部付属病院耳鼻咽喉科で耳の治療を受けた患者が点耳薬の副作用により難聴。医師に添付文書記載の注意事項を守る義務違反等の過失ありとの地裁判決」平成15年4月22日福岡地方裁判所判決(損害賠償請求事件)判例時報1837号87頁

No.34「薬剤添付文書記載の副作用が発症して患者失明。薬剤を投与した医師の過失を否定した高裁判決を、最高裁判所が破棄差戻。」平成14年11月8日最高裁判所第二小法廷判決 (損害賠償請求事件)判例時報1809号30頁

No.33「患者が子宮温存の希望の有無を表明していない場合でも、平成3年当時の最善の治療法である子宮摘出手術だけでなく、子宮温存の代替的治療法の説明義務ありとした高裁判決」平成14年9月27日福岡高等裁判所判決 (訟務月報49巻6号1666頁)

No.32「乳がん手術にあたり、平成3年当時未確立の乳房温存療法についても医師の説明義務を認めた最高裁判決」最高裁判所第三小法廷 平成13年11月27日判決(判例時報1769号56頁)

No.31「交通事故での入院中に被害者が死亡し、事故と医療過誤が競合した遺族の請求に対し、判決は病院の過失を否定し、交通事故加害者の損害賠償の範囲を限定した」富山地方裁判所平成13年11月28日判決 損害賠償請求事件(判例タイムズ1133号178頁)

No.30「交通事故と医療過誤の競合事案についての最高裁判決」H13年3月13日 最高裁判所第三小法廷判決 損害賠償請求事件(判例時報1747号87頁)

No.29「昭和49年12月に出生した未熟児が未熟児網膜症に罹患。最高裁判所で破棄差し戻しされた結果、当時の医療水準を前提として、医療機関の注意義務違反を認める高裁判決」大阪高裁平成9年12月4日判決(判例時報1637号34頁)

No.28「未熟児網膜症に関する最高裁判決。医療水準についての判断基準を示す」最高裁第二小法廷平成7年6月9日判決(判例時報1537号3頁)

No.27「夜間救急患者につき、検査せず心筋梗塞を肝臓疾患と誤診し患者死亡。診療契約上の債務不履行責任を高裁が認定。遺族が逆転勝訴」平成2年4月27日大阪高等裁判所損害賠償請求控訴事件(判例時報1391号147頁)

No.26「外頸動脈海綿静脈洞瘻を内頸動脈海綿静脈洞瘻と診断して行った手術について、当時の医療水準上、医師に注意義務違反なしとの判決」昭和60年6月10日大阪地方裁判所 損害賠償請求事件(判例タイムズ594号92頁)

No.25「市立大学付属病院での患者取り違え事件」平成13年9月20日横浜地方裁判所判決(業務上過失傷害被告事件)

No.24「妊娠月数の診断を誤り、危険な中絶手術により患者失血死。医師に有罪判決」昭和62年6月10日東京地方裁判所判決 (業務上過失致死被告事件)

No.23「頸部硬膜外注射の後、局所麻酔剤反応により患者死亡。救急蘇生措置の過失を認め、医師を罰金刑とした一審の判断を控訴審も維持」昭和58年2月22日大阪高等裁判所判決(業務上過失致死被告事件)

No.22「国立大学医学部付属病院で心臓バイパス術の後、真菌性眼内炎を発症して患者が両眼失明。患者遺族の国に対する損害賠償請求を一部認容」平成15年 2月20日 名古屋高等裁判所判決(損害賠償請求事件)

No.21「糖尿病性足壊疽により左足関節部切断。病院側の過失を認定。一部過失相殺」平成15年 1月29日 広島高等裁判所松江支部判決(損害賠償請求事件)

No.20「看護師の誤薬投与による死亡事故。医師法上の警察への届出義務は合憲として、都立病院院長に対する医師法違反の有罪判決を最高裁も維持」平成16年4月13日最高裁判所第三法廷判決(医師法違反、虚偽有印公文書作成、同行使被告事件)

No.19 「B型肝炎罹患原因が集団予防接種との高裁判断。国に対する慰謝料請求認容」平成16年1月16日札幌高等裁判所判決

No.18 「不妊治療薬の副作用から脳梗塞、高裁で医師の過失を認定」平成15年6月27日広島高等裁判所(損害賠償請求控訴事件)

No.17「スキルス胃癌死亡患者について、内視鏡検査を実施した医師が適切な再検査を行えば、延命の相当程度の可能性があったと判断。最高裁が1,2審判決を破棄」平成16年1月15日 最高裁判所第一小法廷判決

No.16「肺癌確定診断のための検査を怠った県立がんセンター担当医師と県に対し、癌死亡患者の延命の可能性を奪ったことの責任を認めた一審判決を高裁も維持」平成15年11月5日 名古屋高等裁判所判決

No.15「気管内挿管の抜管後の気道確保について医師の過失を認定。高裁判決を破棄」平成15年11月14日 最高裁判所第二小法廷判決

No.14「開業医に転送義務違反を認定。急性脳症患者の請求を棄却した高裁判決を最高裁判所が破棄差戻し」平成15年11月11日 最高裁判所第三小法廷判決

No.13「県が設置した2次救急病院で、交通事故患者が外傷性急性心タンポナーデにより死亡。県の責任を認定」 平成15年10月24日 大阪高等裁判所判決

No.12「大学病院での不妊治療で排卵誘発剤の副作用により後遺障害。病院側の説明義務違反を認定」平成15年8月27日 仙台高等裁判所秋田支部判決

No.11「脳動脈破裂予防術。多数回のクリップかけ直し等の過失を認定」平成15年7月16日 名古屋高等裁判所判決

No.10「双子出産後MRSA感染から低酸素脳症により重度後遺障害。大学病院にバンコマイシン投与が遅れた過失を認定」平成15年10月7日 東京地方裁判所判決

No.9 「ガラス片で腕に創傷を負い、救急搬送された患者を入院治療した病院に、受傷翌日までに整形外科を受診させるべき注意義務を認定」平成15年9月25日 名古屋地方裁判所判決

No.8 「脳腫瘍開頭手術後患者が脳梗塞発症で死亡、治療方法の選択、決定段階における医師の過失、説明義務違反、術後脳梗塞の発見、治療上の注意義務違反を認定」平成15年6月26日 福岡地方裁判所小倉支部判決

No.7 「豊胸手術で胸に傷痕、切開位置を誤った」平成15年7月30日 東京地方裁判所判決

No.6 「糖尿病患者への輸液不十分、IVH抜去後放置で患者死亡、病院と医師に損害賠償」平成15年4月11日 前橋地方裁判所判決

No.5 「膝関節手術後の点滴過剰投与で患者が死亡、医師に有罪(執行猶予付禁錮刑)判決」平成15年3月28日新潟地方裁判所判決

No.4 「乳房手術で説明義務違反を認定」平成15年3月14日 東京地方裁判所判決

No.3 「臨床試験を説明せず、自己決定権の侵害」平成15年2月17日 金沢地方裁判所判決

No.2 「右手人差し指を切断、説明義務を怠った」平成15年2月14日前橋地方裁判所判決

No.1 「糖尿病性下肢壊死で足首切断、一審判決を減額修正」平成15年1月29日広島高等裁判所松江支部判決