判例速報

このコーナーでは、平成17年1月以降公表された医療安全に関する裁判例の速報を掲載します。なお、裁判例の解釈については、現時点で得られる情報の範囲で最善を尽くしますが、後日、各種評釈等や周辺事情の開示により修正があることにご留意ください。なお、赤字で表示されるものは最高裁判例です。
平成16年の判例はこちら




H21.1.27 仙台地方裁判所 平成19年(ワ)第250号 損害賠償請求事件(医療過誤)
被告が設置管理する病院に入院中の亡Bが、平成18年3月2日、急性胆 道感染症による多臓器不全によって死亡したのは、主位的には、被告病院の医師 が亡Bの急性胆管炎に対する適切な治療を怠った過失によるとして、予備的に は、2月24日までの間に適切な治療を行うか適切な治療をなし得る他院に転送す べきであったのにこれを怠った過失によるとして損害賠償請求した事案です。
H21.1.30 名古屋地裁 平成18年(ワ)第4328号 損害賠償請求事件(医療過誤)
被告が開設する被告病院のE医師が肺がんにより死亡(したがって、 原告は医師)したことにつき、被告病院の呼吸器科医師には、E医師が、職場に おける定期健康診断の一環として、平成14年及び平成15年に撮影された胸部X線 写真の異常陰影を見落とした注意義務違反があるなどと主張して損害賠償請求し た事案です。
H21.3.27 東京高等裁判所第5刑事部(事件番号不明)業務上過失致死被告事件
東京女子医大事件控訴審判決(刑事事件)を速報します。
H20.11.25 大阪地裁 平成18年(ワ)第6571号 損害賠償請求事件(医療過誤)
Aが被告病院に入院した翌日に死亡したことについて、Aの診療等に当 たったB病院の医師はAの容体に照らして急性肺血栓塞栓症を疑い、鑑別診断のた めの検査を行うべきであったのにこれを怠ったなどと主張して、損害賠償請求し た事案です。
H20.8.19 仙台地裁 平成17年(ワ)第591号 損害賠償請求事件(医療過誤)
訴外Dが肺梗塞により死亡したのは、被告がDの病状を過呼吸症候群等 と誤信して、肺梗塞の治療をしなかったこと、Dに対して血栓発生の予防のため 必要な指示、医学管理をしなかったこと、昇圧剤の注射のみで適切な処置を怠り 何らの救急措置をとらなかったことによるとして損害賠償請求した事案です。
H20.9.29 仙台地裁 平成17(ワ)第1390号 損害賠償請求事件(医療過誤)
大動脈弁閉鎖不全症に罹患していた原告らの被相続人が、被告が設置 する病院において大動脈弁置換術を受けた後、臨床経過としては敗血症様の症状 を呈し、術後約14日後に心室細動により死亡したことについて、被告病院の医師 らには術前管理としてのステロイド剤の投与方法に過失があったこと及び大動脈 弁置換術の説明内容が不十分であったことを主張して損害賠償請求した事案で す。
H20.7.18 名古屋地裁 平成17年(ワ)第1874号 損害賠償請求事件(医療過誤)
被告の開設するD医院において出生した原告Aが,敗血症及び細菌性 髄膜炎を発症した後,水頭症,てんかん及び知的障害等の後遺障害を遺し,身体 障害者第1級の状態となったことについて,原告らが,原告Aが発熱した際,被 告医院の医師が適切な検査,処置を講じなかったことが原因であると主張して損 害賠償請求した事案です。
H20.9.11 東京地裁 平成19年(ワ)第17135号 損害賠償請求事件(医療過誤)
平成10年4月から,被告の開設する病院の呼吸器内科の医師の外来 診療をおよそ1か月に1度程度継続的に受診してきたところ,平成18年3月3 0日に上記病院の消化器内科で受診し,4月に胃癌の確定診断を受け,6月に死 亡した亡Dの相続人である原告らが,亡Dが死亡したのは,被告病院呼吸器内科 の医師において,亡Dが胃腸の癌の早期発見を再三依頼し,また平成17年夏こ ろからは胃部の変調も訴えていたにもかかわら...
H20.8.20 宣告・平成20年9月17日福島地方裁判所平成18年(わ)第41号
前回掲載した「大野病院事件」の事実経過等の部分に つき,判決文において裁判所が認定した事実をまとめました。争 点に対する裁判所の判断については,前回掲載分 http://www.medsafe.net/contents/hanketsu/nflash_20080828.html をお読みください。
H20.08.20 福島地方裁判所 平成18年(わ)第41号 業務上過失致死・医師法違反被告事件
福島県立大野病院事件の判決要旨を速報します。なお, 刑事事件ですので,判決文はまだ作成されてない模様(刑事は口 頭での言渡しが先になります)。以下は,判決日に公表された判 決要旨に依拠しました。また,診療経過に係る事実関係について は,裁判所からの公表がまだですので日本医師会「医療事故責任 問題検討委員会」(平成19年10月2日)資料によりました。
H20.5.27 仙台地裁 平成14年(ワ)第1054号 損害賠償請求事件(筋弛緩剤混入事件)
平成12年10月31日、被告が、腹痛を訴えてDク リニックを受診した原告Aに対し、点滴ボトルの下にある三方活 栓から筋弛緩剤であるマスキュラックスを原告Aの身体に故意に 注入して原告Aを呼吸困難に至らしめるという不法行為を実行し、 その結果、原告Aが無酸素脳症となり現在も意識が戻らず重篤な 後遺障害のため植物状態にあるとして損害賠償請求した事案です。
H20.2.13 名古屋地裁 平成17年(ワ)第1883号 損害賠償請求事件(医療過誤)
原告が、くも膜下出血を発症後、被告の開設するA病 院(被告病院)に入院し、2度にわたり脳動脈瘤に対するクリッ ピング手術を受けたが、意識障害、右上下肢麻痺及び左下肢麻痺 の後遺障害が残ったことから、2度の手術において過失があった などとして損害賠償請求した事案です。
H20.2.21 名古屋地裁 平成17年(ワ)第600号 損害賠償請求事件(医療過誤)
被告が開設する被告病院において腹腔鏡下胆嚢摘出術 及びS状結腸部分切除術を受けた原告Aが,本件手術の際の縫合 における手技上の過失により縫合不全を起こした,本件手術の術 後管理を怠ったと主張して損害賠償請求した事案です。
H20.2.22 東京地裁 平成16年(ワ)第27104号 損害賠償請求事件
不穏及び低カリウム血症等との疑いで、被告が開設し ているCセンターに入院した患者が、退院から11日後に、状態 の悪化により再度被告病院に救急搬送され、その後、急性腎不全 を原因とする消化管出血により死亡したことにつき、患者の遺族 である原告らが、被告に対し、被告病院担当医師らには、第1回 目の退院時に、患者の腎機能悪化を疑って、腎臓内科医に相談す べき義務を怠った過失があるなどとして損害賠償請求した...
H20.5.9 東京地裁平成17年(ワ)第3号 損害賠償請求事件(医療過誤)
原告が、被告が開設・運営する甲病院において、子宮 筋腫に対する腹式子宮全摘出術を受けた際、被告病院担当医師が、 硬膜外麻酔を施行するため注射針を刺入したところ、第三腰椎神 経根を損傷し、その結果、反射性交感神経性ジストロフィー(RS D)を発症し、注射針刺入の際の手技上の過失及び硬膜外麻酔に関 する説明義務違反があったとして、損害賠償請求をした事案です。
H20.4.30 京都地裁 平成15年(ワ)第2597号 損害賠償請求事件(医療過誤)
原告らの子供であるAがY病院小児心臓外科で心外膜 開窓手術を受けるため入院し、同手術に先だって行われた麻酔導 入中に同病院麻酔科のC医師、D医師、E医師の(1)挿管困難、換 気困難の予見義務違反、死亡結果回避義務違反、(2)ファイバース コープ、ラリンゲルマスク及び輪状甲状間膜穿刺の施行義務違反 (不施行)、(3)気管切開の適時施行義務違反等の不完全履行・過 失により死亡したとして、損害賠償請求した事案です。
H20.4.24 最高裁第一小法廷判決 平成18年(受)第1632号 損害賠償請求事件
大動脈弁閉鎖不全のためA大学医学部附属病院に入院 して大動脈弁置換術を受けたBが本件手術の翌日に死亡したこと について,Bの相続人である被上告人らが,本件手術についての チーム医療の総責任者であり,かつ,本件手術を執刀した医師で ある上告人に対し,本件手術についての説明義務違反があったこ と等を理由として,不法行為に基づく損害賠償を請求した事案の 最高裁判決です。
H20.2.29 京都地裁 平成18年(ワ)第1394号 損害賠償請求事件(医療過誤)
被告の設置する病院に入院中に,心タンポナーデを発 症して死亡した患者の相続人らが提起した損害賠償請求訴訟にお いて,被告病院の医師らには,患者が心タンポナーデを発症し, ショックに陥った後,直ちに心嚢液の排液措置をとるべき義務を 怠った過失があると認め,過失と患者の死亡との間に因果関係を 認めることはできないが,同過失がなければ,患者が実際に死亡 した時点においてなお生存していた相当程度の可能...
H18.3.28 東京地裁平成14年(わ)第2712号業務上過失致死被告事件 ( 2008-03-21配信分 )
前回(民事事件)ご紹介した割り箸事件の刑事事件の 判決です。民事事件では,過失も因果関係も認められませんでし たが,刑事事件では,過失が認められています。
H20.2.12 東京地裁 平成12年(ワ)第21303号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2008-03-10配信分 )
原告らの子が,綿菓子の割りばしをくわえたまま転倒 し,軟口蓋に受傷したとして,被告学校法人杏林学園が開設する 杏林大学医学部付属病院(被告病院)を受診したが,担当医師被 告Aは十分な診察を行わず,子の頭蓋内損傷を看過し,適切な治 療を行わなかった診療上の注意義務違反(過失)があり,これに よって子が死亡するに至ったことに加え,子の治療方法に関する 被告病院医師らの不適切な説明により精神的損害を被った...
H20.1.21 東京地裁 平成17年(ワ)第24889号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2008-02-25配信分 )
被告の開設する病院において左変形性膝関節症の治療 として人工膝関節置換術を受けた原告が、被告病院の担当医師に は、人工膝関節置換術やこれに引き続いて行われた血栓摘除術、 バイパス術において注意義務違反があり、これにより原告は左大 腿切断に至ったと主張して、損害賠償請求した事案です。
H19.12.17 東京地裁 平成17年(ワ)第14120号 損害賠償等請求事件(医療過誤) ( 2008-02-14配信分 )
dが、平成14年1月30日、被告法人の開設する被 告病院において、弓部大動脈瘤及び腹部大動脈瘤の治療のため、 弓部及び胸腹部大動脈人工血管置換術を受けたところ、3月5日、 MRSA感染に基づく敗血症性ショックにより死亡するに至った ことについて損害賠償請求した事案です。
H19.11.13 京都地裁 平成17年(ワ)第1285号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2008-01-28配信分 )
精神科病院に入院していた患者が身体行動抑制下での 点滴中に肺血栓塞栓症により死亡した事案において、平成15年 5月1日当時、被告病院医師及び看護師に精神科に入院する患者 について、肺血栓塞栓症が発症するとの認識を持ち得る可能性が あったとまで認められないとして、同認識予見すべき義務違反な どを否定して死亡を前提とする損害賠償請求は棄却されたが、精 神科病院では、患者との意思疎通が困難な場合や身体行動...
H19.11.22 京都地裁 平成19年(ワ)第548号 損害賠償請求事件(説明義務違反) ( 2008-01-11配信分 )
内頚静脈からカテーテルを挿入する方法による血液透 析を受けた際、本来内頚静脈に挿入されるべきカテーテルが、誤っ て、右総頚動脈に挿入された結果、その後の処置により、患者の 右頚部に醜状痕が残ったことに対して、カテーテルを挿入する部 位として、首と脚という複数の選択肢があったのに、医師が患者 に対して、カテーテル挿入部位として、首又は脚を選択した場合 に生じうる合併症の内容や危険性の違いについて説明せ...
H19.10.23 京都地裁 平成17年(ワ)第1247号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-12-10配信分 )
被告病院に入院中の喘息患者に対し,同病院の医師が, 喘息治療薬として適応承認を受けていない薬剤ソル・メドロール (ステロイド薬)を不相当に大量投与し,その後同患者が死亡し たことにつき,同薬剤の投与にあたって十分な説明・同意を欠い ており,同薬剤の投与自体が違法であるとした上,死亡との因果 関係も肯定した事案です。
H19.7.19 奈良地裁 平成14年(ワ)第239号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-11-19配信分 )
Aの相続人である原告らが,Aが死亡したのは,被告 が開設する病院の医師らの下肢閉塞性動脈硬化症等の治療におけ る過失によるものであると主張して,損害賠償請求した事案です。
H19.7.25 奈良地裁平成15年(ワ)第627号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-11-09配信分 )
被告病院において左睾丸部の治療を受けていた原告が, 被告病院の医師が睾丸捻転症を副睾丸炎と誤診したことにより陰 嚢試験開腹術の施行が遅れ左睾丸(精巣)及び左副睾丸(精巣上 体)を摘除することになった,また,陰嚢試験開腹術の際及びそ の手術後に手術に使用した絹糸を放置したことにより陰嚢皮下腫 瘍となった,と主張して,損害賠償請求した事案です。
H19.8.24 東京地裁平成15年(ワ)第25825号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-10-29配信分 )
亡訴外Dが平成13年8月30日から,高血圧及び糖 尿病の治療等を目的として,継続的にE大学付属F病院に通院し ていたところ,平成14年7月に大腸癌が発見されたが,その時 には既に肝臓及び肺に転移があり,全身状態も悪化していたため, 手術,放射線療法及び化学療法の適応がなく,8月20日に死亡 した事件で,亡Dの相続人である原告らが,亡Dが死亡したのは, 被告病院の担当医師らが,亡Dの大腸癌を見落とし,...
H19.8.31 東京地裁 平成15年(ワ)第18664号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-10-09配信分 )
テグレトール等の服用後に全身に発疹が生じるなどし たため,被告が設置・運営する被告病院を受診したFが,約20 日後に転院先の病院で死亡したことにつき,亡Fの相続人である 原告らが損害賠償を請求した事案です。
H19.7.26 東京地裁 平成16年(ワ)第17033号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-09-19配信分 )
原告の子(患者)が、被告の開設する病院に入院して、 総胆管結石の検査・摘出のためにERCP(内視鏡的逆行性胆道 膵管造影法)及びEPBD(内視鏡的乳頭バルーン拡張術)によ る処置を受け、その処置後に急性膵炎を発症して死亡したことに つき、原告が、その死亡は、同病院の医師において、患者に対し、 (1)上記処置に先立ち急性膵炎発症の危険があることなどを説明す べき義務、(2)ERCPにおける手技上ないし実施上...
H19.7.20 東京地裁 平成18(ワ)12949号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-08-17配信分 )
原告が,頭痛及び左背部の張り等を主訴として被告病 院を受診し,造影CT検査を受けたところ,喘息様症状が出現し たことについて,被告病院の担当医師である被告C及び被告Dに は,喘息の既往がある原告に対し造影剤を使用した過失並びに造 影CT検査によって喘息発作が生じる危険性及び同CT検査の必 要性についての説明義務違反があった等として損害賠償請求した 事案です。
H19.7.12 東京地裁 平成16(ワ)24565号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-08-13配信分 )
原告らの母親(患者)が被告病院に入通院して長年に わたり糖尿病の治療を受けてきていたところ入院中に死亡したこ とにつき,原告らが,(1)その死亡は,被告Eを含む同病院の医師 において,患者に対し,強化インスリン療法,抗血栓療法,適切 な水分管理,適切な呼吸管理等を実施すべきであったにもかかわ らず,これらを怠ったことにより生じたものであり,また,(2)被 告Eにおいて,患者に対し,不安をあおるような言動(...
H19.6.11 東京地裁 平成17年(ワ)第20498号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-08-06配信分 )
被告昌医会の開設する病院の医師(院長)であった承継 前被告亡Eにおいて原告Aの脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血を 見落として適切な治療を行わなかった診療上の注意義務違反(過 失)があったために,原告Aに脳動脈瘤の再破裂によるくも膜下 出血(本件再出血)が生じて高次脳機能障害等の後遺障害が残っ たと主張して損害賠償請求した事案です。
H19.6.6 岐阜地裁 平成16(ワ)439号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-07-30配信分 )
被告の開設しているA外科・整形外科において,原告 が左第1趾伸展筋腱の腱縫合手術を受けたところ,手術の方法並 びにギプスの固定方法等の過失,手術後の経過観察義務違反及び 手術前後の説明義務違反により,再縫合不能の状況に陥り,労働 者災害補償保険法施行規則別表障害等級表第12級の11に該当 する後遺障害を負ったと主張して損害賠償請求した事案です。
H19.6.21 東京地裁 平成16年(ワ)第20408号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-07-23配信分 )
Eが,くも膜下出血の治療のために前交通動脈瘤に対 するクリッピング手術を受けるなどした後,平成14年6月7日 からリハビリテーション治療を受けるために被告病院に入院して いたところ,7月5日に急性呼吸不全のために死亡したことにつ いて,Eの相続人である原告らが,被告に対し,被告病院の担当 医師らには,Eの気管支喘息の治療や喘息発作の予防管理を怠っ た過失があり,これによりEは気管支喘息の重篤発作に基...
H19.6.27 東京地方裁判所平成16年(ワ)第8109号 損害賠償請求事件 ( 2007-07-17配信分 )
亡Aが,被告国が設置運営するB病院(被告病院)に おいて,被告C医師の執刀により肝切除手術を受けたものの,そ の後退院できないまま死亡したことに関し,手術適応がないのに 手術した過失,手術による合併症や死亡率などを伝えずに手術を した説明義務違反等を主張して,損害賠償した事案です。
H19.4.26 名古屋地裁 平成17年(ワ)第1309号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-07-06配信分 )
被告の設置管理する病院において右足親指陥入爪の切 除の手術を受けた原告が、担当医師が手術に関する説明義務を怠 り、適応のない術式の手術を行った上、手術中に神経を損傷し、 かつ、手術後も原告から疼痛等の症状の訴えを受けていたにもか かわらず適切な治療を怠ったため、反射性交感神経性ジストロフィー 及び挫骨神経痛を患うようになったなどと主張して、損害賠償請 求した事案です。
H19.5.31 東京地裁 平成18年(ワ)第14387号 損害賠償請求事件(注意義務違反) ( 2007-06-29配信分 )
原告(眼科医)が、生命保険に加入する際の検査とし て、被告会社の社医である被告Aから採血を受けたところ、採血 方法及び止血処理を誤った過失により、左腕の採血部位の動脈を 損傷し、あるいは静脈を必要以上に損傷し、血腫を生じたと主張 して損害賠償請求した事案です。
H19.4.26 名古屋地裁 平成17年(ワ)第2136号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-06-22配信分 )
原告がヘルペス脳炎による重度の後遺症を残すことになっ たのは、A市民病院において、(1)被告病院B医師が適切に問診 ・鑑別診断をせず、(2)被告病院入院後の抗ウイルス剤の投与期 間及び量が不適切であったためであると主張して、損害賠償請求 した事案です。
H19.2.27 名古屋地裁 平成15年(わ)第3061号 業務上過失致死被告事件 ( 2007-06-15配信分 )
出産の際に出血性ショックを起こして死亡した妊婦に ついて,産婦人科医師には子宮頚管裂傷を見落とした過失,適切 な輸液等の措置を講じなかった過失はなく,また,高次医療機関 への転送義務についても,救命可能性に合理的疑いが残るとして 過失を否定して「無罪」を言い渡した刑事事件の事案です。
H19.4.24 山形地方裁判所平成17年(ワ)第84号 損害賠償請求事件 ( 2007-06-08配信分 )
被告病院において受診していた原告が,被告に対し, 原告に対して喀痰細胞診又は気管支鏡検査を実施すべき義務があっ たにもかかわらず,これを怠った結果,肺癌の発見が遅れて左肺 をすべて摘出する必要が生じたとして,損害賠償請求した事案で す。
H19.5.17 東京地裁 平成17年(ワ)第10476号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-06-04配信分 )
右下腹部痛を訴えて被告の運営する共立湊病院を受診 した原告が,被告病院の担当医師には,虫垂炎の診断を遅延し, 早期に手術を行わなかった過失及び後医に対し正確な情報を提供 しなかった過失があり,そのため,原告は,腹膜炎から亜腸閉塞 の後遺障害を負うに至ったと主張したうえ,更に,同医師から説 明・顛末の報告も受けられず,精神的損害を被ったと主張して損 害賠償請求した事案です。
H19.4.25 東京地裁 平成16(ワ)15288号等 損害賠償等請求事件(医療過誤) ( 2007-05-28配信分 )
C型慢性肝炎に罹患してインターフェロン注射による治 療を受けたところ,副作用であるうつ病に陥り自殺したとして損 害賠償請求した事案です。  このうち,甲事件は,原告bの妻である訴外a(以下「a」と いう。)が,C型慢性肝炎に罹患して被告が設置・運営するe病院 においてインターフェロン注射による治療(IFN治療)を受けたと ころ,IFN治療の副作用であるうつ病に陥り自殺したとして,損害 賠償請求した事案です。 ...
H19.3.30 青森地裁弘前支部 平成16年(ワ)第18号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-05-22配信分 )
被告D市が設置するD病院において出生した原告A並び にその両親である原告B及びCが,原告Aが脳性麻痺に罹患した のは,診療契約上の善管注意義務違反又は診療における過失が原 因であると主張して,損害賠償請求した事案です。
H18.9.14 名古屋地裁 平成16年(ワ)第753号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-04-27配信分 )
出産直後に,出血性ショックに陥り死亡したことにつ き,主治医に子宮頚管裂傷を見落とした過失,早期に十分な輸血 をしなかった過失,高次医療機関への搬送を怠った過失などがあっ たとして,損害賠償を請求した事案です。なお,「診療所開設者 において3年の消滅時効が成立しているのではないか」との点も 争点になっています。
H19.4.3 最高裁第三小法廷判決 平成18年(受)第1547号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-04-12配信分 )
統合失調症により上告人の開設する精神科病院である A療養園に入院していたBが,消化管出血により多量の吐血,嘔 吐をした際に吐物を誤嚥して死亡したことについて,Bの両親で あり,相続人である被上告人らが,療養園の医師にはBを適時に 適切な医療機関へ転送すべき義務を怠った過失があるなどと主張 して,損害賠償を求めた事案です。
H19.3.26 最高裁第二小法廷 平成15年(あ)第1033号 業務上過失傷害被告事件 ( 2007-04-05配信分 )
横浜市立大学医学部の患者取違え事件(刑事事件)の 最高裁判決を速報します。
H18.9.11 千葉地裁 平成15年(ワ)第202号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-04-02配信分 )
嘔吐等の症状を訴えて被告の開設する病院を受診し, 血液吸着療法,輸血等の治療を受けた患者が,受診から約17時 間後に死亡したのは,(1)抗凝固剤の使用方法を誤った過失,(2) カテーテル挿入の際に,血管を損傷した過失,(3)ヘパリン500 0単位を投与した過失,(4)出血に対する止血措置を怠った過失, (5)適切な輸血を怠った過失によるものであるなどと主張して,損 害賠償請求した事案です。
H18.9.1 東京地裁 平成16年(ワ)第2353号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-03-16配信分 )
被告医療法人社団Aが設置・運営するB総合病院に通 院し,被告Cのもとで肝臓疾患の検査及び治療を受けていた亡D が,肝細胞癌により死亡したことについて,被告らには,肝細胞 癌早期発見のための検査の実施を怠った過失があるとして,損害 賠償請求した事案です。
H18.8.31 東京地裁 平成16年(ワ)第15704号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-03-07配信分 )
精神疾患のため被告の開設する病院に入院して身体拘 束をされて治療を受けていた患者が下肢静脈血栓症による肺動脈 血栓塞栓症により死亡したことに関し,その遺族である原告らが, 当該死亡は,同病院の担当医師ないし担当看護師において,(1)不 必要な身体拘束を実施してはならない義務,(2)肺動脈血栓塞栓症 の予防措置をとるべき義務,(3)約30分おきに臨床的観察等をす べき義務,(4)速やかに救急搬送されるよう手配すべ...
H18.8.31 京都地裁 平成16年(ワ)第1738号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-03-02配信分 )
脳動静脈奇形(AVM)塞栓術を実施した際,カテーテル が過失により病巣以外の部位に挿入されたことにより,患者に頭 蓋内出血が生じ,同患者が死亡したことが認められた事案です。
H18.8.3 名古屋地裁 平成16年(ワ)第990号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-02-15配信分 )
被告の設置管理する市民病院に肺炎のため入院中の原 告(本人)が,抗生剤ブロアクトの投与を受けたところ,その直後 にショック状態に陥って一時心肺停止状態となり,虚血性脳症を 発症して後遺障害が残ったため,原告及びその両親が被告に対し, ブロアクトを投与したことに過失がある上,投与方法も不適切で, かつ,ショック状態に陥った後の救急措置にも過失があったと主 張して,損害賠償請求した事案です。
H18.7.28 大阪地裁 平成16年(ワ)第7198号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-02-05配信分 )
原告が,平成14年1月19日,被告の設置・運営す る枚方市民病院に入院し,髄膜炎との診断のもと治療を受け,2 月2日に症状が軽快したとして被告病院を退院したが,2月9日 にくも膜下出血を起こした結果,左上下肢運動障害の後遺症を負っ たことについて,被告病院の医師には,1月19日の時点で原告 に発生していたくも膜下出血を見落とした過失があるなどとして, 損害賠償請求し,認容された事案です(損害賠償額約...
H18.7.28 東京地裁 平成16年(ワ)第25179号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-01-29配信分 )
原告が,被告の設置・運営するA病院において,左眼 につき黄斑部網膜上膜形成症と診断され,黄斑部網膜上膜形成症 に対する黄斑上膜手術(硝子体切除術・膜処理を含む)並びに白 内障に対する超音波水晶体乳化吸引術及び人工レンズ挿入術を受 けたところ,同手術においては,担当医師が,誤って薬剤を眼内 に混入させる等の過失があり,それにより,原告の左眼に視力低 下等の症状を発生させたとして,損害賠償請求をした事案...
H18.7.27 東京地裁 平成17年(ワ)第28号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-01-19配信分 )
被告大学の開設する病院において娩出された原告ら夫 婦の子(承継前原告)が,破水後に重症胎児仮死に陥ったことが 原因で,重症新生児仮死の状態で娩出されて重度脳性麻痺による 後遺障害を負い,そのために2年余り後に死亡したことに関し, 原告らが,上記の重症胎児仮死は,(1)担当助産師である被告Gに おいて,変動一過性徐脈が出現した時に体位変換等を行うべきで あったのに,これを怠ったこと,(2)担当医師である被告...
H18.7.26 東京地裁 平成17(ワ)5832号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2007-01-15配信分 )
胎児の帝王切開術後に母親が死亡した場合において, 母親に発生した腹腔内出血の発見が遅れた過失があるとした上で 損害賠償責任を肯定し,医療事件の慰謝料の算定に当たっては交 通事故等の場合と異なり,慰謝料額が高額になる場合もあると判 示して損害額を算定した事案です。
H18.7.19 東京地裁 平成15年(ワ)第29336号 ( 2006-12-26配信分 )
原告A1が,平成3年6月3日,当時通園していた幼 稚園のトイレで同じ年中組であった訴外B1と衝突して頭部を強 打する事故に遭い,救急車で搬送されたC赤十字病院(被告病院) における医師の治療に過誤があったために脳の外傷が悪化したこ とが原因で外傷性てんかんなどを発症したとして,B1の両親で あるB夫妻に対しては責任無能力者の監督義務者の責任に基づき, 被告病院を設置運営する被告日本赤十字社に対しては...
H18.07.13 東京地方裁判所 平成16年(ワ)第26969号損害賠償請求事件 ( 2006-12-15配信分 )
自宅の外階段で転倒したため救急車で被告病院に搬送 されて左大腿骨頚部骨折及び骨盤骨折の疑いとの診断で入院した 患者が,数時間後に,意識レベルが低下して声かけに反応しない という状態に陥り,頭部のレントゲン検査及びCT検査を受けた 結果,頭蓋骨骨折,硬膜下血腫,脳室内出血が確認されたことか ら,脳神経外科のある病院に転送されて開頭血腫除去術を受けた ものの,意識が戻らないまま19日後に頭部外傷による急...
H18.6.30 名古屋地裁 平成13(ワ)3895号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2006-12-11配信分 )
原告Aが,被告が開設する病院において,女児Bを分 娩する際,肩甲難産が発生し,Bが重度仮死の状態で娩出され, まもなく死亡したのは,被告病院医師に胎児仮死の徴候を見落と し,適切な治療を行わなかった過失,肩甲難産が発生する可能性 があったのに帝王切開を選択しなかった過失,肩甲難産が発生し た際,適切な手技を行わなかった過失によるものであるなどとし て,損害賠償を請求した事案です。
H18.6.26 千葉地裁 平成14(ワ)2168号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2006-12-04配信分 )
小児もやもや病の治療のため,被告Cの設置,運営する 病院において頭蓋内外血管間接吻合術を受けた患者が,手術後に 脳梗塞を生じ死亡したことから,患者の両親が,担当医師らには, (1)適応がなかったにもかかわらず手術を実施した過失,(2)適切 な術後管理を怠った過失,(3)手術の危険性につき十分な説明を怠っ た過失があったなどと主張して損害賠償を請求した事案です。
H18.11.14 最高裁判所第三小法廷 平成16年(受)第2226号損害賠償請求事件 ( 2006-11-29配信分 )
ポリープ摘出手術を受けた患者が術後に出血性ショッ クにより死亡した場合につき,担当医が追加輸血等を行わなかっ たことに過失があるとはいえないとした原審の判断に採証法則に 反する違法があるとされた最高裁判決です。
H18.6.23 東京地裁 平成16(ワ)11608号 損害賠償請求事件 ( 2006-11-24配信分 )
被告病院において,乳頭腺管癌との診断を受けて,左 乳房摘出手術を受けた原告B及びその夫である原告Dが,被告病 院において病理診断を担当した被告Cには,原告Bの病変が実際 には癌ではなかったにもかかわらず,誤って癌であると診断した 過失があるとして,損害賠償を請求した事案です。
H18.6.20 大阪高裁 平成18(ネ)30号 損害賠償請求(医療過誤),未払治療費等請求反訴控訴事件 ( 2006-11-14配信分 )
被控訴人の設置・運営するa病院において控訴人が帝 王切開術(本件手術)による出産をした後,右卵巣内血腫を生じ, 開腹手術(本件再手術)により右卵巣を摘出するに至ったことに ついて,被控訴人の担当医に,本件手術時の卵巣の取扱いあるい は本件手術後の経過観察に関し注意義務違反があるなどとして損 害賠償請求した事案です。
H18.10.27 最高裁判所第二小法廷 ( 2006-11-07配信分 )
未破裂脳動脈りゅうの存在が確認された患者がコイルそ く栓術を受けたところ,術中にコイルがりゅう外に逸脱するなど して脳こうそくが生じ,死亡した場合において,担当医師に説明 義務違反がないとした原審の判断に違法があるとされた最高裁判 決です。  また差し戻し後に義務違反の有無が改めて審理される。
H18.6.8 大阪高裁平成17年(ネ)第9号 損害賠償請求控訴事件(医療過誤) ( 2006-10-31配信分 )
心臓大動脈弁閉鎖不全に対する大動脈弁置換術につい て,医師の説明義務違反による慰謝料請求が控訴審において認容 された事案です。
H18.5.31 東京地裁 平成16年(ワ)第6618号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2006-10-23配信分 )
被告病院で胃癌に対する幽門側胃切除術及び胆石症に 対する胆のう摘出術を受けた患者が,その約3か月後,腹痛で上 記病院に救急搬送されて入院し,その翌日に死亡したことに関し, その妻子である原告らが,当該死亡は,担当医師において絞扼性 イレウスと診断し,又はその疑いが強いものと判断して速やかに 開腹手術を実施すべきであったのにこれを怠ったために生じたも のであると主張して損害賠償請求した事案です。
H18.05.24 東京地方裁判所平成16年(ワ)第1572号損害賠償請求事件 ( 2006-10-17配信分 )
東京都文京区の区議会議員であった亡aが,文京区か らの委託により健康診断を行っていた被告bが経営する付属診療 所において,被告c医師による乳がん健診を受け,その際には特 に異常がないと診断されたが,その翌年に他の医師による乳がん 健診を受けた際,乳がんが発見されたものであるが,実際には乳 がんは平成13年当時に既に発生しており,被告c医師が必要な 検査をしなかったなどの過失により乳がんの発見が遅れ,...
H18.05.17 東京地裁 平成16年(ワ)第21241号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2006-10-06配信分 )
亡C(昭和14年生)が脳出血に罹患して被告病院に 入院したところ,同病院の医師が脳出血の程度に応じた血圧コン トロール又は外科的治療のできる県立病院への転医を行うべき注 意義務を怠ったため死亡するに至ったとして,その子である原告 らが損害賠償請求した事案です。
H18.04.27 東京地裁平成16年(ワ)第22257号損害賠償請求事件 ( 2006-10-03配信分 )
脳梗塞の治療後のリハビリテーションを目的として被 告病院に入院中のAが,上腸間膜動脈塞栓による腸管壊死により 死亡したことについて,原告らが,被告病院の医師が上腸間膜動 脈閉塞症の発症を疑って早期に検査,治療(転院も含)をすべき 注意義務を怠ったなどと主張して,損害賠償請求した事案です。
H18.4.27 東京地裁平成14年(ワ)第27719号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2006-09-26配信分 )
被告の開設する病院において造影剤を使用した頸部C T検査を受けた患者(当時68歳の女性)がアナフィラキシーショッ クを起こして死亡したことに関し,その夫及び子である原告らが, 当該死亡は,(1)当該検査の実施を決定した耳鼻科の担当医師にお いて,造影剤の副作用等についての説明を怠るなどしたこと,(2) 当該検査を実施した放射線科の担当医師において,早期に気管内 挿管を行うなどの救命救急処置を怠るなどしたこ...
H18.4.26 東京地裁 平成17(ワ)10681号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2006-09-19配信分 )
健康診断における肺ガンの見落としによってその発見 が約1年間遅れ,翌年の健康診断で発見されて摘出手術を受けて 現在も生存中の患者に対して,発見が遅れたことによって肺ガン が進行し,5年生存率が低下したと考えられる場合において,こ れに伴う精神的苦痛について慰謝料400万円を認容した事案で す。
H18.4.20 東京地裁 平成17年(ワ)第2089号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2006-09-06配信分 )
入浴介助に際し,看護師が,患者の永久気管ろうに誤っ てサージカルドレープ(通気性がないフィルム)をはり付けて呼吸 を停止させ,無酸素脳症による遷延性意識障害の後遺障害を負わ せたことに注意義務違反があるとして,原告らの損害賠償請求を 認めた事案です。
H18.03.30 名古屋地方裁判所 平成16年(ワ)第1804号損 ( 2006-09-04配信分 )
国立療養所豊橋東病院において胸部大動脈瘤と診断され, 同病院に勤務していたGにより,胸部ステントグラフト内挿術を 受けたところ,左外腸骨動脈が破損し,手術中に出血性ショック を起こし,その結果,死亡したとして,その患者Fの相続人であ る原告らが,損害賠償請求した事案です。
H18.3.29 岐阜地裁 平成15年(ワ)第509号 損害賠償請求事件(医療過誤) ( 2006-08-25配信分 )
原告が左足アキレス腱を負傷し,被告病院の救急外来 で診察を受けたところ,被告病院の担当医師が,原告のアキレス 腱の縫合手術をすべきであったのに保存的療法を選択したなどの 過失により,原告の左足アキレス腱が完治しなかった等主張して 損害賠償請求をした事案です。
H18.3.29 名古屋地裁 平成15年(ワ)第1156号 損害賠償請求事件 ( 2006-08-18配信分 )
亡A(大正2年生)の相続人である原告らが,Aが大 動脈解離で死亡したのは,被告の開設するB病院の医師が,大動 脈解離であると確定診断する注意義務又は専門医の診断にゆだね る等の措置を採るべき注意義務に違反したためであるとし,仮に 死因が大動脈解離ではなかったとしても,病態を明らかにするた めの検査を行う注意義務があるにもかかわらずこれを怠ったため であるなどと主張して,損害賠償を求めた事案です。
H18.5.30 甲府地裁 平成11年(ワ)第236号・平成13年 ( 2006-08-10配信分 )
大学の附属病院で出産した児に,精神運動発達遅延, 脳性麻痺等の後遺障害が生じたことについて,上記後遺障害は, 同病院医師らの分娩監視体制が不十分で,帝王切開術の施行時期 を逃して病室のベッド上で分娩させ,また,分娩後の新生児に対 する適切かつ十分な措置を行わなかったなどの医療過誤があった と主張し,児及びその両親が,同病院の設置者である被告に対し て損害賠償を求めたが,同病院医師らに過失がなかったと...
H18.5.23 松山地方裁判所平成13年(ワ)第134号損害賠償請求事件 ( 2006-08-07配信分 )
平成11年11月27日被告医療法人C産婦人科にお いて死産となった男児の両親である原告らが,同病院の理事長で あると同時に同病院に雇用されて勤務する医師である被告Dの診 療上の過失を主張して損害賠償請求した事案です。
H18.4.18 最高裁第三小法廷判決 最高裁平成16年(受)第1147号 ( 2006-08-04配信分 )
冠状動脈バイパス手術を受けた患者が術後に腸管え死 となって死亡した場合において,担当医師に,患者に腸管え死が 発生している可能性が高いと診断し,直ちに開腹手術を実施すべ き注意義務を怠った過失があるとされた最高裁判決です。  本事件については,「医師の術後の管理に過失がなければ,患 者がその死亡の時点においてなお生存していた相当程度の可能性 があったことまではうかがわれるものの,死亡との因果関係があ...
H18.03.24 さいたま地方裁判所 平成15年(ワ)第1621号損害賠償請求事件 ( 2006-07-28配信分 )
腹部大動脈瘤破裂で死亡したA(仕事を休むわけには いかないと入院に難色を示した等の経緯あり)の弟で唯一の相続 人である原告が,医師において転医義務違反があったとして損害 賠償請求した事案です。
H18.3.17 大阪地裁 平成15年(ワ)第3565号 損害賠償請求事件 ( 2006-07-24配信分 )
亡Dの勤務先で実施された定期健康診断においてこれ を受託していた被告の担当医が亡Dの胸部X線検査の異常陰影を 見落とし,このために亡Dが肺がんにより死亡するに至ったなど として,亡Dの相続人である原告らが,被告に対し損害賠償請求 した事案です。
H18.3.15 東京地方裁判所平成14年(ワ)10365号損害賠償請求 ( 2006-07-18配信分 )
被告診療所で出生した原告らの子である亡Aが,産婦 人科医である被告の不適切な診療行為によって分娩の過程で低酸 素性虚血性脳症を発症したとして損害賠償請求した事案です。
H18.2.24 さいたま地裁 平成15(ワ)29号 損害賠償請求事件 ( 2006-07-10配信分 )
原告A・Bの子であるCが、被告の開設する診療所にお いて出生した後、脳室内出血後水頭症により死亡したことに関し て、原告らが、被告の代表者であり、被告医院に在籍するD医師 には、Cの重度仮死、脳室内出血の症状を見逃し放置した過失が あると主張して、損害賠償請求した事案です。
H18.2.23 青森地方裁判所平成14年(ワ)第43号損害賠償請求事件 ( 2006-07-03配信分 )
患者がE病院への入院後に十二指腸潰瘍穿孔による穿 孔性腹膜炎を発症し,その後,転院先の病院において呼吸不全, 胸水貯留,播種性血管内凝固症候群を併発し多臓器不全により死 亡したことについて,患者の相続人である原告らが,E病院を設 置経営する被告に対し,損害賠償請求した事案です。
H18.2.9 東京地方裁判所平成15年(ワ)第11960号損害賠償請求事件 ( 2006-06-26配信分 )
被告の開設する病院において腎移植手術を受けたDが, 術後,EBウイルス感染に関連した移植後リンパ球増殖性疾患 (PTLD)を発症して,約5か月後に死亡したことに関し,D の父母である原告らが,担当医師において, (1)腎移植後の免疫抑制剤の血中濃度の適切なコントロールを怠っ た, (2)腎移植手術後,EBウイルスによる感染症を発症していること を診断して,免疫抑制剤の減量又は中止をするとともに,抗ウイ ルス...
H18. 2. 8 東京地方裁判所 ( 2006-06-16配信分 )
骨髄小脳変性症(オリーブ橋小脳萎縮症)の患者が東 京都の在宅難病患者緊急一時入院制度を利用して入院をしていた 際,肺炎に罹患し,その後死亡した場合において,被告病院の医 師に肺炎罹患を防止すべき過失や痰の吸引を十分に行わなかった 過失等を否定した事案です。
H18.1.26 名古屋地方裁判所 平成14年(ワ)第5603号 損害賠償請求事件 ( 2006-06-09配信分 )
前立腺肥大症の治療のために経尿道的前立腺切除術を受 けるため入院したAが退院する際に本来交付されるべき薬である 「グリチロン」ではなく「グリミクロン」が交付され,グリミクロ ンを服用後,低血糖性昏睡となり,被告病院に入院し,退院後,会 社で転倒して被告病院に再度入院した後,更に病院内で転倒し被告 病院において死亡したことにつき,Aの相続人である原告らが損害 賠償請求した事案です。
H18.1.19 さいたま地裁 平成16(ワ)90号 損害賠償請求事件 ( 2006-06-06配信分 )
分娩が遷延していた原告Aの入院の際に,原告の分娩 に関して慎重な診察に基づき適切な分娩方法の選択・管理及び介 助を委任したにもかかわらず被告がこれらを怠り安易に経膣分娩 を選択した上,自己の医院における経膣分娩に固執し高次医療施 設への転送を怠ったため原告らの子供が重度仮死状態で出生し, 出生後間もなく死亡したとして損害賠償請求した事案です。
H18.1.25 横浜地方裁判所 ( 2006-06-01配信分 )
胎児であった原告がIUGR(子宮内発育遅延)と診断 され被告病院において経膣分べんによる出産後,精神遅滞等の後遺 症が生じたことにつき,被告病院の医師に高度医療機関に転送すべ き義務があったのにこれを怠った過失を認定した上で(後遺症との 間に因果関係は認められないが)後遺症が生じなかった相当程度の 可能性を侵害したとして原告の請求の一部を認容した事案です。
H17.12.15 東京地方裁判所 平成16年(ワ)第11004号 損害賠償請求事件 ( 2006-05-18配信分 )
被告病院において結腸及び子宮等の摘出手術を受けた患 者の子である原告が,  (1)担当医師が患者の同意なく無断で子宮等の摘出手術を実施し た,  (2)<1>腹部外科手術時における前処置用下剤であるマグコロー ルの投与が禁忌であったにもかかわらずこれを投与した,<2>術後, 左股関節の化膿性関節炎の発症を診断して関節内に抗生物質を投 与するとともに持続洗浄ドレナージを実施すべきであったにもか かわらずこれを怠った...
H17.11.21 東京地方裁判所 平成17年(ワ)第9975号 損害賠償請求事件 ( 2006-04-05配信分 )
老人性眼瞼下垂症に対する上眼瞼切除術を受けた原告が、担当医師から 事前に十分な説明を受けなかったために症状改善の効果がより大きくなるように 、より大きな幅での切除を受けることができなかったなどと主張して損害賠償請 求した事案です。
H17.11.30 東京地方裁判所 平成16年(ワ)第9643号 損害賠償請求事件 ( 2006-03-23配信分 )
胃の内視鏡検査の結果ポリープが発見され、その1年半後に進行胃癌( 浸潤性中分化型腺癌)及び転移性多発性肝癌により患者が死亡した場合において 、内視鏡検査の際に胃癌の存在を見落とした過失及びその後の時点で胃癌の有無 について検査をすべき注意義務のいずれも否定した事案です。
H17.11.30 東京地方裁判所 平成16年(ワ)第1996号 損害賠償請求事件 ( 2006-03-17配信分 )
C型慢性肝炎に罹患して肝細胞癌により死亡した患者の相続人が、医療 機関が、インターフェロン療法をせず、また、肝細胞癌の早期発見のための検査 を怠った過失により死亡したとして損害賠償請求した事案です。
H17.11.30 広島地方裁判所福山支部 平成14年(ワ)第8号 損害賠償請求事件 ( 2006-03-10配信分 )
亡Aの相続人である原告らが、Aが急性骨髄性白血病に罹患して被告病 院に入院し治療を受けたものの、医師に説明義務違反及び不適切な治療を行った 過失があって平成9年6月24日死亡したとして損害賠償請求した事案です。
H17.11.14 東京地方裁判所 平成16年(ワ)22729号 損害賠償請求事件 ( 2006-03-06配信分 )
被告の開設する病院において子宮全摘術を受けたところ、尿管閉塞が生 じて水腎症に罹患し、尿管膀胱新吻合術を受けることを余儀なくされた原告がそ の尿管閉塞は子宮全摘術における縫合・結紮・切離の操作において尿管を巻き込 んだことによるものであるなどと主張して、損害賠償請求した事案です。
H17.10. 4 札幌地方裁判所 平成15年(ワ)第2592号 損害賠償請求事件 ( 2006-02-24配信分 )
膵頭十二指腸切除術を受けた患者が、術後に縫合不全を起こしたため 膵全摘術を受け術後に感染症により死亡した事案において、被告の担当医師が本 件第1手術において膵全摘をしなかったことにより縫合不全を生じさせた過失が あるとして不法行為に基づく損害賠償が認められた事案です。
H17.10.14 東京地方裁判所 平成15年(ワ)第23416号 損害賠償請求事件 ( 2006-02-16配信分 )
耳鼻咽喉科に通院していた原告が、約1年間通院を中断していた間に喉 頭癌が発症したことにつき、通院中断前の医師の検査義務違反又は説明義務違反 等を主張してした損害賠償請求が棄却された事案です。
H17. 8.18 広島地方裁判所 平成13年(ワ)第1512号 損害賠償請求事件 ( 2006-02-10配信分 )
眼内レンズ移植術を受けたところ脈絡膜出血を起こしてその後右眼失明 に至った場合において、説明義務違反・手術に関する過失の主張がいずれも排斥 された事案です。
H18.01.27 最高裁第二小法廷判決平成15年(受)第1739号損害賠償請求事件 ( 2006-02-08配信分 )
1月27日の最高裁判例を速報します。入院患者がメチシリン耐性黄色 ブドウ球菌(MRSA)に感染した後に死亡した場合につき担当医師が早期に抗 生剤バンコマイシンを投与しなかったことに過失があるとはいえないとした原審 の判断に経験則又は採証法則に反する違法があるとされた事案です。
H17.10.12 大阪地方裁判所 平成16年(ワ)第12089号 損害賠償請求事件 ( 2006-01-27配信分 )
産婦人科医師が、妊婦の血液型がRhマイナスであることを看過し、母 児間の血液型不適合妊娠の検査(間接クームステスト)及びグロブリン投与を怠 った過失と、妊婦とその夫が人工妊娠中絶の選択を余儀なくされたこと、さらに 同中絶手術の結果、母体のRh抗体が激増し、Rhプラスの血液型の夫との間で 事実上子供がもうけられなくなったこととの間に相当因果関係があるとして、損 害賠償請求を認めた事案です。
H17.10.21 岡山地方裁判所 平成16年(ワ)第402号 損害賠償請求 ( 2006-01-20配信分 )
被告財団法人の運営する病院でうつ病治療を受けていた患者につき、被 告医師が入院治療の必要性はないと判断し通院させて薬物療法等を施していたと ころ患者が自殺した場合において、被告医師の上記判断が不合理であるとはいえ ず、また、説明義務に違反したともいえないとして過失が認められなかった事案 です。
H17.10.11 甲府地方裁判所 平成13年(ワ)第452号 医療過誤による損害賠償請求 ( 2006-01-10配信分 )
甲府市(被告)が開設する市立A病院において、肝臓の病変の処置を受 けることとなった原告の母Bに対し肝動注化学療法のための肝動注リザーバー留 置の施術を行った際、Bに大動脈解離が生じ心不全により死亡したことに関して 、医師らにカテーテル等の操作を誤るなどの過失があったとして、遺族が損害賠 償請求した事案です。
H17.11.18 札幌地方裁判所 平成14年(ワ)第1087号 損害賠償請求事件 ( 2005-12-22配信分 )
肝硬変患者であった67歳の男性が死亡した事件で、被告病院の医師が 定期的な検査を怠り肝がんの発見が遅れたためであるなどとして、損害賠償請求 したところ、被告医師の注意義務違反を認定して一部認容した事案です。
H17.12.08 最高裁第一小法廷判決平成17年(受)第715号損害賠償請求事件 ( 2005-12-19配信分 )
拘置所に勾留中の者が脳こうそくを発症し重大な後遺症が残ったケース について、最高裁は、速やかに外部の医療機関へ転送されていたならば重大な後 遺症が残らなかった相当程度の可能性の存在が証明されたとはいえないとして、 国家賠償責任が認めなかった事案です。
H17.10. 4 青森地方裁判所 平成16年(ワ)第37号 損害賠償請求事件 ( 2005-12-09配信分 )
内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST術)の施行にあたり、スコープ操作 を行った医師の手技に過失があるとされた事案です。
H17. 7. 7 名古屋地方裁判所 平成15年(ワ)第618号 損害賠償請求事件 ( 2005-12-06配信分 )
原告らの被相続人である患者が被告の設置する病院において子宮全摘 術を受けた後、膀胱膣ろうに罹患し死亡した事案につき、上記病院の医師らが、 適切な問診を行って尿漏れの原因を鑑別診断し適切な治療を行っていれば患者の 尿漏れは治癒したか、相当程度軽い症状で済んだとして、被告に対して慰謝料の 支払が命じられた事案です。
H17. 8.29 東京地方裁判所 平成14年(ワ)第26967号 損害賠償請求事件 ( 2005-11-30配信分 )
右内頸動脈後交通動脈分岐部に生じた未破裂脳動脈瘤の治療のための 脳動脈瘤塞栓術の後に患者に左上下肢の機能障害及び知的機能障害が現れたこと について、担当医師らに責任がないとされた事案です。
H17.11.15 最高裁第一小法廷決定 平成16年(あ)第385号 業務上過失致死被告事件 ( 2005-11-24配信分 )
大学附属病院の耳鼻咽喉科の患者の主治医が抗がん剤の投与計画の 立案を誤り、抗がん剤を過剰投与するなどして患者を死亡させた医療事故にお いて、耳鼻咽喉科科長に業務上過失致死罪が成立するとされた事案です。
H17. 9. 2 名古屋地方裁判所 平成14年(ワ)第1004号 損害賠償請求事件 ( 2005-11-18配信分 )
先天性心疾患(ファロー四徴症)に伴う慢性心不全の状態にあった患 者が急死したところ、経過観察とした医師の判断には過失はなく興奮状態を鎮静 させるため投与されたハロペリドールには急死との因果関係が認められないなど として請求が棄却された事案です。
H17. 9.30 東京地方裁判所 平成15年(ワ)6022号 損害賠償 ( 2005-11-14配信分 )
被告病院に入院し出産した女性が、分娩後2時間後に昏睡状態に陥り 、他院に搬送された後死亡した事案につき、遺族のした損害賠償請求が棄却され た事案です。
H17. 8. 9 甲府地方裁判所 平成13年(ワ)第142号 医療過誤による損害賠償請求 ( 2005-11-08配信分 )
被告病院において両側変形性股関節症と診断された原告が、左人工股 関節置換術を受けたところ、執刀医が手術中に坐骨神経を傷つけたことにより左 足が動かなくなり歩行や生活に困難を来たすなどし坐骨神経麻痺が残るなどの後 遺障害を負ったなどとして、損害賠償請求した事案です。
H17. 7.12 青森地方裁判所 平成16年(ワ)第29号 損害賠償請求事件 ( 2005-11-02配信分 )
医師において、末期がんと診断した患者に対してその旨を告知せず、 がんの疑いのある段階で患者及びその家族に対してその旨の説明をしなかったこ とが診療契約上の債務不履行に当たらないなどとされた事案です。
H17. 7.27 宇都宮地方裁判所 平成13年(ワ)第251号 損害賠償請求事件 ( 2005-10-27配信分 )
腹腔鏡下胆のう摘出術を受けた患者について、術中の摘出標本の処理 を誤って胆のう癌を見落とした診療上の過失があり、患者の死亡との間の因果関 係も肯定できるとして損害賠償請求を認めた事案です。
H17. 6.23 東京地方裁判所 平成16年(ワ)第1746号 損害賠償請求事件 ( 2005-10-19配信分 )
新免疫療法と称する癌治療法を行った医師に説明義務違反があるとし て、癌患者の死亡との間の因果関係を肯定のうえ、損害賠償請求が認められた事 案です。
H17. 8.31 東京地方裁判所 平成15年(ワ)第17363号  損害賠償請求事件 ( 2005-10-14配信分 )
原告が、声が出しづらいとして被告病院を訪れ担当医師から甲状腺腫 瘍と診断されて手術を受けたところ、手術後に頸部の違和感及び圧迫感並びに甲 状腺機能低下等の後遺症を発症し、これらは担当医師が穿刺吸引細胞診を実施し て手術適応を判断することを怠ったことにより手術適応を誤った過失又は担当医 師には原告に対して十分な説明をしなかった過失があるものと主張して、上記病 院を管理する被告に対し、損害賠償請求した事...
H17. 7.28 東京地方裁判所 平成15年(ワ)第17326号 損害賠償請求事件 ( 2005-10-06配信分 )
左篩骨洞から左眼窩内にかけての占拠性病変(粘膜嚢腫)を摘出する ための開頭手術の後に患者の両眼に視力障害が現れたことについて、担当医師ら に責任がないとされた事案です。本事件では、脳神経外科医師2名・眼科医師2 名の合計4名の鑑定人によるカンファレンス方式による鑑定が実施されたとのこ とです。
H17. 7.12 京都地方裁判所 平成14年(ワ)第1178号、平成15年(ワ)第928号 ( 2005-09-29配信分 )
医師が塩化カルシウムの静脈注射を指示したのに、准看護師が誤って 塩化カリウムの原液を注射。注射を受けた女児が心肺停止を来たし低酸素脳症を 発症し後遺障害が残ったとして、女児及びその両親が、当該医師・准看護師及び 病院開設者に対して損害賠償を求めた事案です。
H17. 6.30 名古屋地方裁判所 平成15年(?)第5296号 損害賠償請求事件 ( 2005-09-20配信分 )
原告が、突発性難聴に罹患し被告病院に入院し、主治医である被告B の治療を受けたが、被告B医師が突発性難聴に関する確立された療法であるステ ロイド療法を行わなかったために高度難聴等の障害が固定した等と主張して、原 告が、被告らに対して損害賠償請求した事案です。
H17. 9. 8 最高裁第一小法廷 ( 2005-09-09配信分 )
昨日、医療事故の最高裁判決が出ましたので速報として要旨をお届けし ます。帝王切開術を強く希望していた夫婦に経膣分娩を勧めた医師の説明が、 同夫婦に対して経膣分娩の場合の危険性を理解した上で経膣分娩を受け入れるか 否かについて判断する機会を与えるべき義務を尽くしたものとはいえないとされ た事案です。
H17. 6.10 東京地方裁判所 平成15年(ワ)第5652号 損害賠償請求事件 ( 2005-09-06配信分 )
被告病院において、死胎児の分娩のために入院していた亡Gが、分娩後 に死亡したことにつき、被告病院の担当医師らにおいて、止血措置を怠った過失 、輸血、輸液等の措置を誤った過失があるとして、亡Gの相続人である原告らが 、損害賠償請求した事案です。
H17. 5.30 千葉地方裁判所 平成16年(ワ)第175号 損害賠償請求事件 ( 2005-08-29配信分 )
狭心症の発作を起こして被告の経営する病院を受診し通院治療中の患 者亡Kが、自宅で発作を起こし死亡したケースで、原告である患者の妻(原告A )及び子(原告BCD)らが、担当医師に(1)発作を訴える患者に対して入院検 査を怠った過失、(2)投薬上の説明を怠った過失、(3)投薬の継続が必要であった にもかかわらずこれを中止しもしくは変更した過失、(4)病院内における引継ぎ を怠った過失があったなどと主張して、損害賠償...
H17. 5.25 名古屋地方裁判所 平成14年(ワ)第1392号 損害賠償請求事件 ( 2005-08-23配信分 )
被告設置運営のD病院において左腓骨神経麻痺と診断されて通院治療中 だった患者Cが閉塞性動脈硬化症によって左下腿に壊疽を来たし、左股関節離断 及び下肢機能障害の後遺症を負ったこと(第1事故)並びにCが被告病院にイレ ウスの治療目的で入院していたところ穿孔性腹膜炎によって死亡した(第2事故 )事案で、Cの相続人である原告らが損害賠償請求したものです。
H17. 5.17 高松高等裁判所 平成16年(ネ)第265号、同号482号 ( 2005-08-12配信分 )
原動機付自転車を運転して道路を進行中、被控訴人Dの運転する自動車 と衝突する事故を起こし転倒して頭部等を打撲した亡Eが、事故現場近くの病院 で診察を受け、さらに転送された被控訴人病院において入院治療を受けたものの 事故から23日目に死亡したという件につき、Eの遺族である控訴人らが、Eの 死亡は加害車両の運転者である被控訴人Dの過失及び被控訴人病院における医療 過誤が原因であるとして被控訴人D及び被控...
H17. 4.13 名古屋高等裁判所金沢支部 平成15年(ネ)第87号 損害賠償請求 ( 2005-08-10配信分 )
国立大学附属病院に入院中の患者に対する抗がん剤治療が、抗がん剤の 投与法に関する比較臨床試験の目的をも有するものであるのにそのことを説明し ないでされたとして説明義務違反を理由とする慰謝料請求が認められた事案です。
H17. 4.27 東京地方裁判所 平成14年(ワ)第17541号 損害賠償請求 ( 2005-08-08配信分 )
設置運営する国立病院東京災害医療センター(当時)に入院した亡Cが 、心臓血管の閉塞を治療するために経皮経管的冠動脈形成術(PTCA)を受け た際、冠動脈を穿孔・出血し、それに対する処置を行っているうちに、容態が悪 化して死亡したため、亡Cの妻及び長男が、当該医療行為に過失があったとして 、同センターを設置運営していた国に対して、損害賠償請求した事案です。
H17. 4.12 甲府地方裁判所 平成14年(ワ)第449号損害賠償請求事件 ( 2005-08-02配信分 )
原告の悪性黒色腫(一般的には、転移しやすく悪性度の高い腫瘍として 知られる)は、典型的な悪性黒色腫ではなく、黒褐色を呈しない希な症例であっ たことから、被告病院の医師らに原告の悪性黒色腫を見落とした過失があるとは いえないとされた事案です。
H17. 3.25 東京地方裁判所 平成14年(ワ)第27182号 損害賠償請求 ( 2005-07-29配信分 )
大腿骨頸部骨折の治療のため全身麻酔下での手術を受けた原告が、術後 に容態が急変し、低酸素脳症の後遺症が残ったことにつき、同病院の医師らにラ リンゲルマスクをずらした点、急変後の措置が不適切であった点及び糖尿病に対 する対応が不十分なまま手術を行った点において過失があるなどとして、損害賠 償請求した事案です。
H17. 3. 4 東京地方裁判所 平成15年(ワ)第14522号 損害賠償請求 ( 2005-07-25配信分 )
被告開設の眼科において三度の近視矯正手術(LASIK手術)を受け た原告が、第二回目の手術及び第三回目の手術の際に手術手技上の過失及び説明 義務違反の過失があり、これによって右眼に視力障害を生じたとして、損害賠償 請求した事案です。
H17. 3. 1 甲府地方裁判所 平成15年(ワ)第299号 医療過誤による損害賠償請求 ( 2005-07-15配信分 )
胸痛を訴えて開業医である被告の診察を受けた患者が帰宅後間もなく死亡。 咳を伴う胸痛は心電図検査等を必要とする虚血性心疾患を疑うべき症状ではないとし て被告の問診義務違反・検査義務違反はないとされた事案
H17. 2.17 熊本地方裁判所 平成12年(ワ)第1029号 損害賠償請求事件 ( 2005-07-12配信分 )
重篤な既往症のある被疑者の勾留にあたり、(県警の拘置担当者が適切 な治療を受けさせる義務を怠ったことに加え)県警の委託で拘置中に診察した医 師が問診において既往症や投薬状況の確認を怠り病状の判断を誤ったことの過失 を認め、遺族らの国家賠償法に基づく損害賠償請求を認容した事案です。
H17. 2.16 東京地方裁判所 平成15年(ワ)第1184号損害賠償請求事件 ( 2005-07-07配信分 )
食道癌の治療のために、大学に入院していた患者が急性胃潰瘍からの出 血多量等で死亡したもので、妻及び子である原告らが、亡Fの担当医であった被 告らに対し、(1)放射線化学療法を実施するに先立って、抗潰瘍薬をあらかじめ 投与しておくべきであったのにこれを怠った、(2)消化管出血を疑って適切に対 処すべきであったのにこれを怠ったなどと主張して、不法行為に基づき、損害賠 償を請求した事案です(請求棄却)。
H17. 2.15 仙台地方裁判所 平成12年(ワ)第791号 損害賠償事件 ( 2005-06-30配信分 )
上顎癌のため死亡した亡Aの夫である原告が、死亡原因は、被告医師 の診療上の過失(同人に上顎癌などの他の重大な病気の可能性の疑いがあること を十分に説明した上でより高度な医療を施すことができる医療機関への転医を勧 めるべきであったにもかかわらず、これを怠ったこと)により上顎癌の発見が遅 れ、効果的な治療を受ける機会を失ったことであるとして、診療契約上の債務不 履行又は不法行為に基づき損害賠償を求めた事...
H17. 1.31 千葉地方裁判所 平成15年(ワ)第613号 損害賠償請求事件 ( 2005-06-27配信分 )
県立病院において慢性硬膜下血腫の治療のため両側穿頭洗浄ドレナー ジ術を受けた患者が、その後、急性硬膜下血腫を併発し植物状態になった事案で す。  この患者の急性硬膜下血腫は、頭皮下の細動脈がドレナージチューブ抜去後の 創部縫合時に使用された縫合針又はドレナージチューブ挿入時に使用された穿刺 針のいずれかによって損傷されて発生したものと、裁判所は認定しました。  しかし、縫合の手技につき医師に過失があ...
H17. 1.27 名古屋地方裁判所 平成12年(ワ)第5721号 損害賠償請求事件 ( 2005-06-21配信分 )
閉塞性動脈硬化症の治療として腸骨動脈に対する経皮的血管形成術 (アテレクトミー)を施行した医師の過失が問われた事案です。説明義務や適応 性については過失無しと認定されましたが、血管壁を削りすぎたとして手技上の 過失が認定され、さらに、死亡との因果関係も肯定されたため、逸失利益・死亡 慰謝料等の支払いが命じられました。
H17. 1.14 福岡地方裁判所 平成15(ワ)1563 損害賠償請求事件 ( 2005-06-17配信分 )
フルマーク錠(小児に対しては禁忌)を5歳の小児に投与した行為が 過失にあたるとされた事案です。  裁判所は、医療水準論について、従前どおり「人の生命及び健康を管理すべき 業務に従事する者は,その業務の性質に照らし,危険防止のために最善の注意義 務を要求されるが,その注意義務の基準となるべきものは,一般的には診療当時 のいわゆる臨床医学の実践における医療水準である」と判示した上で、「小児で ある原告A...
H17.1.11 京都地方裁判所 平成13年(ワ)第3457号 損害賠償請求事件 ( 2005-04-25配信分 )
静脈血栓症を発症していたのに医師が必要な検査等を怠ったためにこれ を発見できず、転院先の病院において2回の開腹手術を受けざるを得なくなった と主張し、債務不履行ないし不法行為(使用者責任)に基づき損害賠償を求めた 事案です。
H18.7.14 大阪地裁平成15年(ワ)第11466号損害賠償請求事 ( 2006-08-10配信分 )
原告らが,被告の経営する産婦人科医院において原告B がEを分娩するに当たり,被告による不必要な分娩誘発措置や不適 切な分娩監視などの過失のため,出生後7か月余でEが死亡するに 至ったと主張して損害賠償した事案です(なお,准看護師が分娩 監視したことにつき過失か否か争われました)。