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米国ヘルスケアリスクマネジメント協会
(ASHRM)の倫理・行動綱領


米国ヘルスケアリスクマネジメント協会(ASHRM)の倫理・行動綱領http://www.ashrm.org/ashrm/aboutus/pdf/codeconduct.pdfを翻訳したものを、事務局に寄せていただきましたのでご紹介します。


米国ヘルスケアリスクマネジメント協会
専門職としての倫理・行動綱領

序文

米国ヘルスケアリスクマネジメント協会(ASHRM)は本協会会員が倫理的に適切でプロらしい行動を取れるよう支援をし、又、本基準に満たない行為を認識するために、専門職としての倫理・行動綱領をここに制定する。
ASHRM会員は多様な専門職によって構成されているが、その真髄はヘルスケア提供において責任をもって慈善信託に尽くすことである。ヘルスケアリスクマネジメントに従事するものは患者あるいはその他のサービス提供者の権利、利害、及び特権を保護し促進するために働くべきである。ヘルスケアリスクマネジメント従事者はサービスを提供するすべての顧客の精査に耐えうるようなプロとしての行動基準を維持するべきである。

専門職としての責任

  • 誠実、公平、高潔、尊敬、誠意を持って本専門職に従事し、他者を傷つける結果になる行為を避け、本専門職の印象を良くするような行為を推進する。
  • 潜在的な利害の抵触の明確化、承認、開示を行う。
  • ヘルスケア提供に影響のあるすべての国法、州法、及び、地方自治体法、法規、認定基準を遵守する。
  • 患者、医療従事者、及び一般大衆の信頼、信用、尊敬に値するプロらしい行動のリーダーとして行動する。
  • プロとしての技能、知識、能力を維持し向上する。
  • 最良実践進展のためのリスクマネジメント・リサーチを支援することによって専門職基準を高める。
  • ヘルスケアリスクマネジメント専門職の信頼性と尊厳を支持し向上させる活動に参加する。
  • 専門職としての信用を維持し尊重する。
  • 米国ヘルスケアリスクマネジメント協会の使命を支持する。
  • 本綱領及びASHRMの定款に規定されているすべての行動規範遵守に同意することで、この専門職としての倫理・行動綱領の高潔さを支持する。

サービス提供者への責任

ヘルスケアリスクマネジメントに従事する者の根本的な目的は、ヘルスケアサービスを必要とする個々人の生活、尊厳、安全、福祉の全体的な質を向上することである。ヘルスケアリスクマネジメント従事者はこれらの目的を支援するために下記のことを行う。

  • 非差別的な態度を実践することで個人の尊厳を尊重する。
  • 組織改善に対し非刑罰的アプローチを支持する環境を推進する。
  • 他の患者に対する類似傷害発生の可能性を削減し、二次患者防止の手段が取れるように、事象要因を相当な注意を払って調査する。
  • 患者に対してまた適切であれば第三者に対して正直に事実に基づいて情報を伝達、開示する。
  • 既存の政策、手段、行動が本綱領に沿わないときは、雇用主あるいは同僚に報告する。
  • 患者の権利を擁護する。
  • 公平で正直なコミュニケーションを促進し、操作を避け、患者以外に専門職として関係のある人を不当利用せずに、自身の知識と地位を活用する。
  • 患者及びその家族はヘルスケア提供において同等のパートナーであり、公平で、尊重され、公正な扱いを受ける権利をもち、利用されるべきではないことを尊重する。
  • 情報開示が適切に許可されるか、法的に必要なときにのみ、極秘情報を開示する。

利害の抵触

ヘルスケアリスクマネジメント従事者が対立する利害に対応しなければならない時に利害の抵触が存在する。元雇用主との取引や過去の仕事仲間との交際などのような利害の抵触は、全関係者に利害の抵触が開示される限りは許容可能である。他者を犠牲にして、ヘルスケアリスクマネジメント従事者あるいはその家族の利益になるビジネス取引のような利害の抵触は、たとえ全関係者に開示が行われたとしても許されるものではない。利害の抵触を避けるために、ヘルスケアリスクマネジメント従事者は次のことを行うべきである。

  • すべての取引を誠意を持って行う。
  • 雇用主あるいはクライアントの利害を抵触するか抵触するような利害、投資、あるいは活動は避ける。
  • 全関係者に対して利害の抵触の可能性がある如何なる取引についても全事実をすべて開示する。
  • ヘルスケアリスクマネジメント従事者の判断に影響を与える可能性のある贈呈品あるいはその他の報酬を受け取らない。

(訳:久次 奈美)