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「医療に関する国民意識調査」

 
 平成15年2月、日医総研の江口成美主任研究員による「平成14年度第1回 医療に関する国民意識調査」(日医総研報告書50号)が発表されました。一般国民、医師、患者を対象としたアンケート調査で、それぞれの医療に対する意識やニーズの違いを調査したものです。この中に安全性について調査した部分があり、興味深い結果がでていましたので、会員の皆様にご紹介たいと思います。
 


医療機関の安全性

 医療機関の安全性について意識を調査したところ、一般国民では、医療機関が安全だと思う人が47.8%、安全だと思わない人が48.1%であった。安全でないと思う国民が、安全だと思う国民の割合を上回っている。
 患者では、一般国民よりも安全だと思う人の割合が多く、57.4%であった。
 さらに、医師では61.4%が安全だと感じており、患者以上に高い割合となっていた。


「日本の医療機関の安全性をどう思われますか。」
(N:国民=2,084 患者=968 医師=614)
 




注:グラフ上の「安全だと思う」は「安全だと思う」と「まあ安全だと思う」と回答した人の合計であり、「安全とは思わない」は「あまり安全とは思わない」と「安全とは思わない」と回答した人の合計となっています。

医療事故防止のための対応策

 医師、国民、患者に医療事故防止のための対応策を尋ねた。立場上の違いを考慮して、国民・患者の選択項目と、医師の選択項目は異なる内容にした。結果は、国民・患者は、医療従事者とのコミュニケーションを重視しており、医師は教育・研修の強化をあげた人の割合が最も高かった。

 国民の考える対応策の上位3項目は、「医療従事者とのコミュニケーション向上」「自身の知識の向上」「医師や医療機関に関する情報入手」であった。

 

「医療ミスの被害者にならないために、患者はどのような対応をとればよいと思いますか」
国民(N=2,084,複数回答)




 また、患者が考える対応策の上位3項目は「医療従事者とのコミュニケーション向上」「医療従事者との信頼感を高める」「自身の知識向上」であった。


「医療ミスの被害者にならないために、患者はどのような対応をとればよいと思いますか」
患者(N=968,複数回答)




 国民、患者ともに、医療従事者とのコミュニケーションや信頼感を重視している。

 一方、医師が考える防止策の上位3項目は「医療機関が医療従事者の教育に努める」「医療従事者が知識・技術を高める努力をする」「医療従事者間の連携を強化する」となっている。
 安全な医療サービス提供を行うための、医療機関や医師自身の対応が求められている。

「医療事故を防止するためには、特にどのような対応を優先していくべきだと思いますか」
医師(N=614,複数回答)