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「個人情報保護の基本的考え方〜従事者の意識向上に向けて〜」 |
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(財)医療関連サービス振興会の月例セミナーとして、「個人情報保護の基本的考え方〜従事者の意識向上に向けて〜」が、平成16年5月12日(水)、都内で開催された。講師は(財)医療情報システム開発センターの山口雅敏氏。
当日の内容の一部を、講師のスライドを抜粋してお伝えする。
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まず、最近の新聞記事の中から個人情報に関するものが紹介された。
■最近の主な個人情報流出(発覚)事件
- 2004.2 三洋信販の顧客情報32万人分が外部流出
- 2004.2 西濃運輸が審査済みレセプト計4672件を紛失
- 2004.2 ヤフーBBの契約者情報450万人分が流出
- 2004.3 京都府警/北海道警の捜査資料がネットに流出
- 2004.4 鳥取県の県立病院で個人情報記載のX線フィルム廃棄が発覚
- 2004.4 コスモ石油の会員情報220万人分が流出
■最近の医療に関わる漏洩事故
- 2004年4月22日 朝日新聞
- 中間レセプト100枚がごみ集積所に散乱
- 患者氏名、病名、薬剤の量などが記載
- (担当者は)それほど重要なものとは思っていなかった
■個人情報に関するアンケート
- 東証1部上場の233社が回答
- 社内規定
- ・3/4は「個人情報の社内規定なし」
・半数以上が個人情報の保存期間を定めていない
- 社内における個人情報の件数
- ・1/3が「不明」あるいは「把握していない」
- 個人情報管理の責任者の設置
- ・7割以上が「置いていない」
- 漏洩事故が起きた場合の対策
- ・8割の企業がどこにも届けていない
(山口氏のコメント)
これは意識レベルの問題である。今後は「それほど重要なものとは思わなかった」ではすまされない。
プライバシーの権利とは、かつては「ほっとする、他人に邪魔されない、一人にしておかれる」権利であった。現在はそれだけではなく、自分に関する情報は自分で把握し管理するところまで権利とする、という考えが主流になってきている。
また、個人情報の特定を行っているところは多くても、そのリスク分析までは行っていないところが多い。リスク分析とは、入手経路、形式、利用方法、保存の方法、返却や廃棄といったことについて、安全対策を検討し対策を立てることだ。これからは個人情報の特定とリスク分析の手順を確立すること、そしてそのための職員教育が重要となってくる。
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■患者からみた病院でのプライバシー
- 情報に関するプライバシー
- ・入院しているかどうかの情報
・ナースステーションにある患者の名前が並んだボードが廊下から見えること
・ベッドの上に名前、主治医、診療科などを表示すること
- 生活面でのプライバシー
- ・視覚面、聴覚面、嗅覚面
- その他プライバシー
- ・外来の「中待ち」
・会計窓口や薬局の呼び出し
・受診受付や入院申込み時の書類記入時
・配膳時の給食内容表示
■職員教育の重要性
- 医療・健康情報は価値ある情報→狙われやすい
- 職員の業務に対する意識のマンネリ化
- 非常に大切な情報を取り扱っているという意識の低下
- 職員の意識の活性化が必要
- 職員が誘惑されない倫理教育が重要
(山口氏のコメント)
医療や健康の情報は、例えばサプリメントを売りやすくするためなどの標的になりやすい。
職員教育の上では「私たちは個人情報を守る」ということを宣言していくことが大事である。
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(財)医療情報システム開発センター プライバシーマーク付与認定審査室
主任研究員の山口雅敏氏
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