HOME >> コンテンツ一覧 >> ほっと情報・ほっと商品 >> 「続21世紀につなぐ生命と法と倫理」

「続21世紀につなぐ生命と法と倫理」

中谷瑾子 著


 本年2月に北海道の病院で起きた人工呼吸器取り外し事件を機に、安楽死に関してさまざまな議論が行われています。
 そこで、今回は中谷瑾子(なかたに・きんこ=慶応大名誉教授・法学博士・弁護士)氏の著書「続21世紀につなぐ生命と法と倫理−生命の終期に至る諸問題」をご紹介します。
 中谷氏は去る6月23日にご逝去されました。謹んでご冥福をお祈りします。

 本書は、1999年に出版された「21世紀につなぐ生命と法と倫理−生命の始期をめぐる諸問題」の続編です。生命の終期とそこへ至る過程をめぐって法的に何が問題か、そのありかを探り、生命倫理の視点から諸問題を扱った論文が収められています。
 
 第2部の3.死をめぐる法的問題の中の「ターミナル・ケアの過程における諸問題−とくに安楽死・尊厳死(生命維持装置のとりはずし)をめぐる問題−」という論文では、『「死をめぐる法的諸問題」の最大かつ最重要のものは、何といっても「安楽死」「尊厳死」の問題である。』と述べ、異質ながら共通項を持つ「安楽死」と「尊厳死」について触れています。
 
 現在、1999年に出版されたものも、続編の本書も在庫切れのようですが、機会がありましたら、お手にとられてみてはいかがでしょうか。



有斐閣
2001年6月30日発行
A5判 327頁
定価(本体価格6,200円+税)
ISBN4-641-02752-8


CONTENTS

第1部 生命の終期に至る過程で生じる諸問題
 −高齢化社会における責任能力と法的責任−
  1. 痴呆患者の責任能力−諸外国の成年後見法を参考にして−
  2. 精神障害者の法的能力−刑事責任能力(無能力)と民事行為能力(無能力),とくに現行法制度運用上の問題性を踏まえて-
第2部 死・脳死・臓器移植をめぐる諸問題
  1. 死をめぐる法的問題
  2. 脳死論議の問題点−臓器移植法制定前の問題状況−
  3. 脳死をめぐる法律上の諸問題−アドルフ・ラウフス博士の講演−
  4. 臓器移植をめぐる最近の話題から
  5. ニュージャージ州の「死亡宣告法」と脳死論議のゆくえ−動き出した「臓器移植法(仮称)案」提案を参考にして−
  6. 「臓器の摘出に関する法律」(試案)について−生命倫理研究会・脳死と臓器移植問題研究チームによる−
  7. 透析の導入−医師の裁量権と法律−
  8. 臓器移植法の抱える問題−見直しへ向けての提言−
第3部 QOLの確保へ向けて
  1. インフォームド・コンセントの考え方
  2. 輸血拒否−医師のジレンマと司法介入の是非−
  3. らい予防法廃止への道程
第4部 資料編