Q: 5S活動を努力して行っていますが、最後に職員一人ひとりの意識といった部分でくじけてしまっています。これを乗り越えるためにはどうしたらよいでしょうか。
(更新日:2005-9-15)
A: まずは上司の理解がないとなかなか下は動きません。そこで上司を巻き込んで、資源配分、時間配分を行う必要があります。そして仕事の優先順位を変えていく必要があります。事故防止のための環境整備のために使ってもよいという雰囲気を作らないと周りの協力は得られないでしょう。
もう一つは、やってよかったという人が自分の周りにできることがポイントになります。それは少ない範囲でもいいので5Sに対して行動できるようにしむけていただければいいと思います。
もう一つは、やってよかったという人が自分の周りにできることがポイントになります。それは少ない範囲でもいいので5Sに対して行動できるようにしむけていただければいいと思います。
Q: 5S活動は組織全体が一丸となって取り組むことが重要となっていますが、組織の構造上、リーダー(引っぱっていく人)は上層部の人間が行ったほうがスムーズにいくでしょうか。
(更新日:2005-9-15)
A: その通りだと思います。言い換えれば院長先生や副院長先生のようなトップクラスの方が5S推進委員などのリーダーになっていただいて進めるというのがいいでしょう。規模によりますが、実質は課長クラスの5~10人の方が中心になって推進委員となって活動される形をつくるということが必要でしょう。
Q: 5SとISO9001認証取得とは通じる内容が多いと思うのですが、この二つをうまく組み合わせる方法はありますか。
(更新日:2005-9-15)
A: ISOの導入を展開する前に5Sを展開することが合理的であり効果的と考えます。5Sを実施して整理・整頓し、業務を標準化した後にISOを導入すると無駄な作業が減少し効率的と言えるでしょう。
Q: 5Sのうち、しつけさえできていれば他の4つは問題なく達成できるように思います。が、その「しつけ」が最も困難なテーマです。「しつけ」をスムーズな作業にするためには、もっと医療組織全体に医療安全の重要性を認識してもらうことが望まれるのではないかと考えるのですが、どうすれば医療安全に対する意識を職場全体に浸透させることができるのか悩んでいます。何か良い方法はないものでしょうか。
(更新日:2005-1-20)
A: しつけというものが一番大事だと私も同じ理解をしています。職場環境論という観点からいえば、整理・整頓・清掃等を環境整備という観点から個々の役割や責任を決めて徹底することを通じて、成果を実感することがいいのではないかと思います。これは最初においては上司が部下に、あるいは、先輩が後輩に押しつけるというところからスタートするのですが、基本的には5S活動や職場改善運動を使いながら、人から押しつけられるのではなく「自分たちが決めたルールを自分たちで守る」というように組織を仕向けていくのがよいと思います。
Q: 5Sの活動のためには管理監督者がまず目的意識をもって目標設定と計画設定をすることが大切だと思いますが、クリニックにおいて医師が事務長を兼務の場合、それをサポートする人材づくりも必要かと思います。外部からスーパーバイザーなどの起用はいかがでしょうか。
(更新日:2005-1-20)
A: 規模や体制にもよりますが、外部から5Sなどの管理・改善の経験のある人材(病院にこだわらずとも工場勤務者なども)の雇用や期間契約も一つの方法でしょう。また、外部コンサルタントの活用もあります。が、一番大事なのは、組織の中に「医療事故防止には5S運動が効果がある」と信念をもって推進できる人がいることです。このような人がいないと改革・改善はすすみません。
Q: 通常の企業では「事故防止職場環境論」は常識というか当たり前であると感じますが、医療の現場では残念ながらまだまだ意識が低いと思われます。日常の仕事、routine、業務そのものが忙しく、その余裕がないのが現状なのかもしれませんが、具体的に多くの医療従事者に「事故防止職場環境論」を意識させ、意欲的に取り組むにはどうしたらよいのでしょうか。
(更新日:2005-9-15)
A: 医療の現場で事故がないように整理整頓したり、取り組む意識や意欲を高めるにはどうしたらいいのかということですが、職場が整理整頓されていることがいいのは当たり前ですし、それに反対する人はいないと思います。問題は優先順位や限られた資源をどう配分するかということです。余裕がないのはおそらく医療機関に限らないでしょう。一般企業においても今はリストラで人減らしをしています。しかし、その中でも環境整備をしている組織もあります。優先順位をどのように考えるかが大事だと思います。
ある人が一人で頑張りましょうというだけでは全体的な意欲にはつながっていかないでしょう。全組織的な目標を作ってそれに取り組もうという姿勢がないと難しいのではないかと思います。全体的な活動にしていくことが大事です。
もう一つ5S推進委員会や医療事故防止委員会などの委員会を生かして現場の評価、チェックなど(機能評価など外部から評価されることはありますが)、内部評価でいいですから項目をつくって、それに従って評価するというような組織をつくって運用されることがいいのではないでしょうか。私は外部の者としておつきあいしているところが多いのですが、目標を点数化してこの次は何点以上を目指そうというように目で見える形にしていくということが意識づけのきっかけになると思います。
ある人が一人で頑張りましょうというだけでは全体的な意欲にはつながっていかないでしょう。全組織的な目標を作ってそれに取り組もうという姿勢がないと難しいのではないかと思います。全体的な活動にしていくことが大事です。
もう一つ5S推進委員会や医療事故防止委員会などの委員会を生かして現場の評価、チェックなど(機能評価など外部から評価されることはありますが)、内部評価でいいですから項目をつくって、それに従って評価するというような組織をつくって運用されることがいいのではないでしょうか。私は外部の者としておつきあいしているところが多いのですが、目標を点数化してこの次は何点以上を目指そうというように目で見える形にしていくということが意識づけのきっかけになると思います。
Q: 5Sの取り組みは大変重要であると思っています。まず自分自身の5Sへ取り組み、それを全体に広めていく事と考えています。小さな範囲から始めたいと思いますが、すぐにできる事が可能な5Sについて教えてください。
(更新日:2005-9-15)
A: 職場のご自身のデスクには帰宅時には何もないという状態をまず実現するということです。また、デスクの引き出しは誰が開けてもすぐ必要な書類が取り出せる程度になっているというように心がけることが大事です。
その次に共通エリア、棚や倉庫やキャビネットなどの整理についてみなで話し合いを行い、どのようにしていくかを、一つひとつ広げていき、そのうちに担当を決め役割を決めていく、ボトムアップという下から広げていく方法もあります。
前項で説明したものはトップダウンという全体の推進委員会を作ってそこからおろしていくという方法で、本来はこれが一般的です。けれどもなかなか一担当レベルで病院全体を動かすことが難しい場合もありますので、まず自分のところから実行して話し合いながら共通認識を作って広げていき、それを院内の研究会や成果発表会などで発表します。そこでは改善の前後の写真なども撮っておいて事例の説明などをして少しずつ浸透させていくというのもいいのではないかと思います。
その次に共通エリア、棚や倉庫やキャビネットなどの整理についてみなで話し合いを行い、どのようにしていくかを、一つひとつ広げていき、そのうちに担当を決め役割を決めていく、ボトムアップという下から広げていく方法もあります。
前項で説明したものはトップダウンという全体の推進委員会を作ってそこからおろしていくという方法で、本来はこれが一般的です。けれどもなかなか一担当レベルで病院全体を動かすことが難しい場合もありますので、まず自分のところから実行して話し合いながら共通認識を作って広げていき、それを院内の研究会や成果発表会などで発表します。そこでは改善の前後の写真なども撮っておいて事例の説明などをして少しずつ浸透させていくというのもいいのではないかと思います。
Q: 5S活動を行う上でいつ、誰が、どんなふうに行えば効果的な結果となるでしょうか。
(更新日:2005-9-15)
A: 5S推進委員会という組織を作って、院内の共通ルール、例えば棚の上には物を置かないとか、表示のないところにはものを置かないというような最低限の運用基準となるルールを決めて、その委員会の下に実行リーダーをおきます。これは現場の看護師さんでいうと主任クラスになります。
さらに、その人が3ヶ月単位くらいで現場の実行計画を作り、全員参加を実現するために、それを担当者におろし実行します。次に計画にもとづいて上手く進捗しているかを管理者が評価するという形が一番いいでしょう。
さらに、その人が3ヶ月単位くらいで現場の実行計画を作り、全員参加を実現するために、それを担当者におろし実行します。次に計画にもとづいて上手く進捗しているかを管理者が評価するという形が一番いいでしょう。
Q: ナースステーション等のオープン化など「見える化」で事故のきっかけをなくすのは理解できますが、カルテの背表紙等、個人情報保護の点からは「隠す」ことも必要かと思われます。この矛盾する点で何かよい対策はあるでしょうか。
(更新日:2005-9-15)
A: 仕事の安全・効率を考えて見える化は重要なことです。一方、個人情報保護法の視点から、患者さんの名前などは一般の人から見えないようにカバーをする、見えるところには番号表示で、別な関連表を作成し、関連表で名前を探すなどの方策が必要でしょう。
このように法律を遵守するためには多少業務効率は低下する点があると思いますが、法律は絶対に守る必要があるのは述べるまでもありません。しかし、この法律遵守の観点と医療安全の点では矛盾しないと思います。
このように法律を遵守するためには多少業務効率は低下する点があると思いますが、法律は絶対に守る必要があるのは述べるまでもありません。しかし、この法律遵守の観点と医療安全の点では矛盾しないと思います。
Q: 5S活動の重要性を職場の仲間や特に上司がまったく理解してくれません。5S活動を導入したら特にインシデントやアクシデントが減ったという事例はありますか。
(更新日:2005-9-15)
A: 5S活動がインシデントやアクシデント削減に効果があることは事実だと思うのですが、その効果をデータ等で確認できている事例は私の知る限りありません。ただし、医療機関として5Sを取り組んでいるところでは、データとしてはありませんが、職員の印象として成果があると感じているようです。
特に、必要とするものが確実にすぐに見つかる体制になっていることは、医療事故防止には重要な要素と言えるでしょう。
特に、必要とするものが確実にすぐに見つかる体制になっていることは、医療事故防止には重要な要素と言えるでしょう。