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患者安全 原書第2版

今回は、千葉大学医学部附属病院医療全管理部の教授である相馬孝博先生が翻訳した「患者安全」をご紹介します。

本書は、イギリスのCharles Vincent教授単著の偉業であり、患者安全を「学」とした集大成です。Vincent氏は、心理学者として英国NHS(National Health Service)で臨床現場での経験を積んだ後、安全研究を開始し、ロンドン大学臨床リスク部門心理学教授を経て、現在はオックスフォード大学実験心理学部門の教授です。

平成28年10月16日に開催された「日本医師会医療安全推進者養成講座講習会」の、相馬先生の講演でも参考書として紹介されました。相馬先生曰く「ひとりで書くというのは、全体像を見渡せないとできない。こういうことが出来るVincent教授のような方は世界で何人もいない」とのこと。皆さまもどうぞご参考になさってください。

PATIENT SAFETY 患者安全 原書第2版

PATIENT SAFETY 患者安全 原書第2版

著者:
Charles Vincent
訳者:
相馬孝博, 藤澤由和
出版社:
篠原出版新社
ISBN:
9784884123833
定価:
本体6,200円+税

目次

第1部
患者安全の進化
第1章
医療による害:小史
第2章
患者安全の登場
第3章
安全と質を統合する
第2部
医療の潜在的危険性
第4章
エラーと害の性質と規模
第5章
報告・学習システム
第6章
安全性を測定する
第3部
事故の分析からシステムの設計
第7章
ヒューマンエラーとシステム思考
第8章
間違いが起きる過程を理解する
第4部
余波…医療の害による
第9章
治療により害を受けた患者のケア
第10章
深刻なインシデント発生時のスタッフ支援
第5部
デザイン,テクノロジー,標準化
第11章
臨床的介入とプロセス改善
第12章
患者安全のためのデザイン
第13章
情報技術を活用してエラーを低減する
第6部
人が安全を創る
第14章
安全の文化を構築する
第15章
患者安全への患者の関与
第16章
手順と違反および迷走(migration)
第17章
安全に関する技能
第18章
チームで安全を創る
第7部
安全への道程
第19章
安全な組織:すべてを一つにまとめる
第20章
高い業績を上げる医療システム
カテゴリ: 2016年11月28日
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