平成17年　受療行動調査

このほど、厚労省より平成17年受療行動調査の概要（確定）が公表された。本ネットワークの会員の方にも興味のあるデータだと思われるので、一部をご紹介する。

（単位％）

	不安になった	不安になることはなかった	わからない	無回答	総数
外来	19.1	59.2	11.3	10.4	100.0
入院	21.5	60.5	11.9	6.1	100.0

医療に関する安全について不安の状況をみると、「不安になることはなかった」は外来59.2％、入院60.5％であった。

医療に関する安全についての不安の状況

また、「不安になった」は外来19.1％、入院21.5％となっており、それを不安の内容別にみると、「医師等の対応」が外来44.2％、入院44.4％と最も多かった。

（単位％）

	病院の設備等	医師等の対応	検査や治療行為	その他
外来	22.8	44.2	34.3	29.9
入院	28.0	44.4	34.4	35.1

不安の内容（複数回答）

次に、過去4回の「受療行動調査」における、外来患者、入院患者の「病院の全体的な満足度」の推移をみてみた。毎回、調査客体が異なるため、単純比較はできないが、ここ10年間の構成割合に大きな変化はみられないようである。

（単位％）

	非常に満足	やや満足	普通	やや不満	非常に不満	その他	不詳	総数
平成8年	24.2	23.9	32.0	4.3	1.3	0.8	13.5	100.0
平成11年	26.9	25.5	31.5	4.4	1.6	1.4	8.7	100.0
平成14年	26.4	23.3	31.7	5.3	2.0	0.9	10.5	100.0
平成17年	24.3	29.5	31.6	5.0	1.1	1.0	7.5	100.0

病院の全体的な満足度

（単位％）

	非常に満足	やや満足	普通	やや不満	非常に不満	その他	不詳	総数
平成8年	31.1	22.6	25.2	3.6	2.1	2.7	12.6	100.0
平成11年	32.7	23.3	26.4	4.1	2.2	1.9	9.4	100.0
平成14年	31.8	23.7	26.6	4.5	2.1	1.0	10.3	100.0
平成17年	32.0	29.1	24.9	4.0	1.1	2.0	7.0	100.0

病院の全体的な満足度

さらに満足度の中の「医師との対話に対する満足度」の項目の推移をみてみた。毎回、質問項目のタイトルは多少異なるが、ほぼ同じ質問内容と思われるので比較してみた。外来患者、入院患者とも、満足（非常に満足＋やや満足）の割合は横ばいのようである。

（単位％）

	非常に満足	やや満足	普通	やや不満	非常に不満	その他	不詳	総数
平成8年	33.8	18.1	22.8	4.6	2.3	0.9	17.6	100.0
平成11年	37.9	19.4	23.4	5.1	2.8	1.7	9.6	100.0
平成14年	35.6	19.3	24.8	5.3	2.7	1.0	11.3	100.0
平成17年	29.8	25.6	29.1	6.1	1.4	0.7	7.3	100.0

医師との対話に対する満足度

（単位％）

	非常に満足	やや満足	普通	やや不満	非常に不満	その他	不詳	総数
平成8年	35.9	16.9	21.3	4.4	2.6	3.3	15.7	100.0
平成11年	39.7	17.3	21.6	5.1	3.5	2.5	10.4	100.0
平成14年	40.3	16.7	22.8	4.6	3.1	1.2	11.2	100.0
平成17年	38.1	22.7	23.0	5.4	1.6	2.6	6.6	100.0

医師との対話に対する満足度