最新動向:最新記事

医療安全に対する方法論は日進月歩、観点は十人十色です。ここでは医療現場の最新の動向を紹介します。

2022年7月22日
適用が増えてきたロボット支援手術の質と安全を保つためにはどうすべきか

藤田医科大学医学部 先端ロボット・内視鏡手術学講座主任教授 宇山一朗氏 米国製の「ダビンチ」に代表されるロボット支援手術は2022年度診療報酬改定で泌尿器科、消化器外科でそれぞれ3手術、耳鼻咽喉科で2手術が新たに保険収載されるなど、着実に適用領域を広げている。一方、ダビンチ一択であったデバイスに2...

2022年4月27日
医療的ケア児に対する緊急時対応の質を決める、教員と医師、看護師の協働意識

ナースファイト 代表 植田陽子さん 痰吸引や経管栄養などの医療的ケアを受けながら特別支援学校や小中学校で学ぶ「医療的ケア児」の全国総数は約9500人(令和元年度、文部科学省)とされている。医療的という言葉が示すように、ケアの中身は医療行為である。このため、彼らには原則的に教員ではなく「学校で働く看...

2019年1月 9日
院内暴力防止に向けた啓発ポスターの活用

2014年5月2日掲載の「病院における患者・家族の暴力に対する医療安全力を高める体制の醸成」(https://www.medsafe.net/recent/161anzenryoku.html)について、三木明子教授から新たな情報を教えていただきました。その後、ポスターは4種類追加され、三木教授の...

2018年3月30日
医療過誤による経営的損失は約35億円 名大大学院医学系研究科が試算

名古屋大学大学院医学系研究科「医療の質・患者安全学講座」 星剛史氏 医療過誤が原因で発生した有害事象のために費やされる医療費は全国で年間約35億円と推計されることが名古屋大学大学院医学系研究科「医療の質・患者安全学講座」の調べで分かった。名大医学部附属病院の損失を踏まえて日本全体の損失をシミュレー...

2017年5月17日
当たり前のことを当たり前にすれば、医療事故を減らすことができる

診療科目を問わず、低侵襲手術は今日の外科医療が掲げる到達目標である。患者の心身両面の負担を減らす、入院期間の短縮化などで医療費を抑える、新たな術式に伴うデバイスの開発を促すなど、低侵襲手術がもたらす効果は大きい。一方で、不慣れな術者やチームワークの乱れがヒヤリ・ハットや医療事故につながる重大な事態...

2017年5月 8日
虐待通告は医療者の責務 親への裏切りではありません

児童虐待防止法の制定から17年になる。子ども虐待の発見・予防に医療機関、医療者が大きな役割を果たすことは言うまでもないが、児童相談所への相談経路を見ると、医療機関からの相談割合は全体の3%しかない。児童虐待防止において、今、医療者に求められていることは何か。長年、医師の立場でこの問題に取り組んでき...

2016年9月 1日
新病院開院で医療安全への意識をより高めた 愛知医科大学病院看護部の試み

愛知医科大学病院の看護部は地域包括ケアシステムを念頭に置いた医療安全対策に力を入れている。2014年5月の新病院開院に伴う抜本的な取り組みの一環。医療安全管理室専従者の増員、病棟と外来の一元化、入退院支援センターの充実など、古いしきたりに捉われない今日的な仕組みを取り入れている。いずれも、現場をあ...

2016年8月22日
「高齢者薬物療法ガイドライン2015」は、どう活用すべきか? ガイドライン研究代表者の秋下雅弘氏に聞く

日本老年医学会は2015年12月、「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」を発行した。同ガイドラインは2005年に初めて作成され、今回、10年ぶりの大改訂となっている。高齢者ならずとも、多剤処方には慎重さが求められる昨今、ガイドライン改訂版発行の意義と活用法について、ガイドライン研究代表者の...

2016年3月29日
学校の運動器検診でスクリーニングされた子が来院したときどう対応するか

学校健診において運動器検診が2016年度から必須化される。対象は小学1年生から高校3年生までの全学年だ。内科健診に付随して従来から実施されている「脊柱側弯症」とは別に「四肢の状態」のチェックも加わる。オーバーユースによる運動器障害(スポーツ障害)はもちろん、姿勢不良・運動不足による運動器機能不全の...

2015年6月12日
医療の質向上にトヨタの力を生かす 名大医学部が「ASUISHI」プログラムで

名古屋大学医学部はこのほど、トヨタ自動車、中部品質管理協会と連携した新たな人財育成プロジェクト「明日の医療の質向上をリードする医師養成プログラム」(ASUISHI=あすいし)を立ち上げた。中堅以上の医師を対象として「患者安全」と「質管理」を習得させるのが狙い。履修期間は約6カ月で、第1期は今年10...

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