最新動向:最新記事

2002年の記事一覧

2002年12月25日
エビデンスに基づいた医療事故の防止策が可能になる!? ~医薬品の類似性検索システム~

医薬品に関連する事故やヒヤリ・ハット事例の中には、「薬剤名が似ていた」「薬剤の色や形が似ていた」という理由によるものが増えている。最近は処方せんを発行する場合に、処方オーダーリングシステムを活用する医療機関が増えているが、うっかり医薬品の文字を読み違えるという事故も起こっているようだ。東京医科歯科...

2002年12月 2日
失敗から学ぼう!JR東日本の「事故の歴史展示館」

「失敗学」で有名な工学院大学の畑村洋太郎教授によると、失敗時の怖さを学ぶことが事故の防止に役立つという。JR東日本が11月に開設した「事故の歴史展示館」は、社員に事故の怖さや社会的影響を体験させるユニークな研修施設だ。残念ながら一般には公開されていないが、同社安全対策部の木村吉宏副課長にその概要と...

2002年11月20日
患者と医療者をつなぐ患者図書館の役割

9月にオープンした県立静岡がんセンターにある「あすなろ図書館」は、全国初の専任司書が常駐する患者図書館として注目されている。インフォームドコンセントやセカンドオピニオンが叫ばれて久しいが、患者が納得して治療に参加するのに役立ちそうだ。コミュニケーション不足による誤解も減るかもしれない。 BGMが静...

2002年10月17日
事故防止に効果を発揮するヒヤリ・ハット劇場

医療事故を防止しようと、ヒヤリ・ハット報告書の収集分析やマニュアルを作成する医療機関は増えつつある。しかし、それらをいかに現場に根付かせるかが課題だ。佐野厚生総合病院(栃木県佐野市、485床)で行われている「ヒヤリ・ハット劇場」は、事故防止策を視覚に訴えるとともに、実際に体感することで効果をあげて...

2002年10月 3日
介護事故の実態把握が始まっている

国民生活センターによると、2000年4月に介護保険制度が始まってから、利用者や家族からの介護事故に関する相談が増えているという。現在は介護事故に関する全国的なデータはないが、都道府県単位でその実態を把握するところが現れ出した。 統一書式で介護事故の状況を把握 介護保険の指定サービス事業者は、事故が...

2002年9月19日
高齢者の転倒防止策

9月11日、第29回国際福祉機器展(H.C.R2002)の特別セミナーとして「高齢者の転倒を防ぐ」(主催:保健福祉広報協会)が東京ビッグサイトで開催された。転倒は医療事故の中でも発生の頻度が高い事故である。そこで、今回は同セミナーの内容を紹介したい。 リスク要因の把握とADLの評価が不可欠 諏訪赤...

2002年8月30日
安全管理に欠かせないリスクマネジメント委員会の役割

10月から、全ての病院や診療所で安全管理委員会を開催することが義務づけられた。そこで、古くから同委員会を設置している老舗格の北里大学病院(神奈川県相模原市、病床数1,069床)を取材し、その委員会の様子や具体的な活動内容について話しを聞いた。 活発な意見が飛び交うリスクマネジメント委員会 8月下旬...

2002年8月14日
リスクマネジャーを専任化した聖路加国際病院の医療事故対策

聖路加国際病院(東京都中央区、病床数520床)では、医療事故を防止するための体制が整えられ、専任のリスクマネジャーも配置されている。その活動内容と具体的な事故防止策について、リスクマネジメント委員会委員長の井部俊子副院長兼看護部長と、専任リスクマネジャーの寺井美峰子さんに聞いた。 Q.リスクマネジ...

2002年7月23日
セラチア菌による院内感染の防止対策と収入・費用面へのインパクト

ひとたび院内感染が発生すれば、患者の信頼を取り戻すのに相当な時間がかかる。とともに、収入面や対策費用面への影響も少なくない。大阪府堺市にある特定医療法人同仁会 耳原総合病院(病床数380床)もセラチア菌による院内感染の事故後、さまざまな安全対策が必要になるとともに、収入も減少した。すなわち、事故後...

2002年7月 1日
治療や事故防止にも役立つ患者会の活動

医療事故を防止するためには、患者と医師が互いにそれぞれの思いを理解し合い、何でも気軽に話せる関係を築くことが望ましい。とはいえ、現実には「3時間待ちの3分診療」と揶揄されるように、短い診療時間中に互いの意思疎通を図ることは容易ではない。だが、大阪府八尾市にある松尾クリニックでは、「松樹会」という患...

2002年5月30日
救命率アップに効果あり!船橋方式のドクターカーシステム

千葉県船橋市(人口約55万人)では医師が救急車に同乗するドクターカー(特別救急隊)が、心肺停止患者の救命率の向上に効果を上げている。ドクターカーが導入された1992年からの8年間で、46人の心肺停止患者を救命し社会復帰が実現している。このうち地域の病院前医療レベルの指標となる心原性の心室細動例の社...

2002年5月15日
患者や家族と一緒に取り組むリスクマネジメント

「リスクマネジメントの重要性はわかっているが、何から手をつけて良いのかわからない」「やりたいけど、予算がなくて」という声は多い。だが、予算をかけずに、患者や家族に協力を呼びかけるなどして、事故防止に取り組んでいる病院がある。今回はその取り組み方法を紹介したい。 船橋市立医療センター(千葉県船橋市、...

2002年5月 2日
日野病院、震災、その時わたしは

2002年1月医療安全推進者養成講座:医療施設管理論担当佐 藤 文 保 (序 ) 鳥取県西部地震体験記「 地域病院のめざす坂の上の雲」- 震災、その時わたしは- (平成13年10月6日発行 日野病院組合 日野病院)が発刊されました。 この地震がまれに見る大地震であったにもかかわらず、74人の入院患...

2002年5月 1日
輸液ポンプの使用の手引き

平成13年4月に設置された日本医師会「医療安全器材開発委員会」では、9回にわたり医療安全確保・医療事故防止対策を医療安全器材の開発の観点で検討してきました。そして、平成14年2月に「接続器具・シリンジ・輸液セット・輸液機器等に関わる安全確保の検討」を報告しました。医療器材を使用する側が留意すべき事...

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