最新動向:最新記事

医療安全に対する方法論は日進月歩、観点は十人十色です。ここでは医療現場の最新の動向を紹介します。

2005年6月14日
ADL評価の共有化でチーム医療を実現

リハビリテーションで自立度向上を図る回復期リハビリテーション病棟(以下、回復期リハ病棟)では、医師や看護師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)などの関係者が患者のADL(日常生活活動)について共通の認識を持って関わることが不可欠になる。江戸川病院(東京都江戸川区、310床)の回復期リハ病棟は、...

2005年5月30日
ロールプレイで振り返るインシデントの原因と対策

インシデントや事故の報告書は、再発防止策を考える重要な材料だ。どうすればそれらを実効性のある対策につなげることが出来るかは課題でもある。東京都立府中病院(東京都府中市、761床)では、ロールプレイの技法を用いて、インシデント事例を事故防止策に活用しているという。看護師のリスク感性を高める取り組みと...

2005年5月13日
医薬品の表示ラベルの実態と取り違え事故防止に向けた方策

医薬品の取り違えによるインシデントや事故が後を絶たない。昭和大学病院薬剤部長の村山純一郎さんらは、注射薬アンプル剤(以下、「アンプル剤」)の表示やデザインについて調査し、医薬品の外観と事故発生の因果関係を突き止めようとしている。製造業者間で異なる表示内容を統一すれば、医薬品の取り違えによる事故を減...

2005年4月28日
転倒・転落を防ぐために必要な用具と環境整備

医療施設に入院している患者の療養環境について研究している「療養環境研究会」(代表:三宅祥三さん・武蔵野赤十字病院院長)は、2005年4月23日に第2回目の会合を開き、患者の転倒・転落を防止するために必要な物的対策を導き出すためのチェックシートと対策表を発表した。インシデントや事故を防ぐ方策として、...

2005年4月14日
医療機器の一元管理化がもたらす安全性と効率性

医療機器は多種多様で、使われる頻度も高い。その一方で、輸液ポンプや人工呼吸器などに絡んだインシデントや事故事例なども報告されている。国立国際医療センター(東京都新宿区、925床)では、医療機器をコンピューターで一元管理する事で、安全な医療機器を現場に提供する仕組みを築いている。その取り組みがもたら...

2005年3月29日
手術時の録画を活用した患者への情報提供

岡山市立市民病院院長の松本健五さん。 脳神経外科医で、数多くの手術を手がける。 岡山大学医学部の臨床教授(脳神経外科)も務める。 患者が病気を理解するのは、治療への第一歩となる。岡山市立市民病院(岡山県岡山市、396床)では、手術時の様子を録画したビデオを活用し、病気への理解を深めてもらおうとして...

2005年3月15日
患者による薬剤のチェックで、取り違えミスを防ぐ

患者の取り違え事故を防ぐ方法として、リストバンドやバーコードで認証する取り組みをこれまでいくつか紹介してきた。今回紹介する三井記念病院(東京都千代田区、482床)の取り組みも、バーコードでチェックするという点は同じ。だが、それを行うのは医療従事者ではなく、患者だという。事故防止に患者が主体的に関わ...

2005年3月 1日
外部のチェック機構が病院を変える!

市立枚方市民病院の院長、森田眞照さん。 「第三者を入れた医療事故対策の取り組みは、 今後も続けていきたい」と語る。 市立枚方市民病院(大阪府枚方市、442床)は、医療事故をきっかけに、市民を交えた第三者による監査機構を設けて、医療事故防止に取り組んでいる。事故の被害者も参加し、病院の安全対策の検討...

2005年2月15日
遺族の訴えで究明された医療事故に潜む組織の問題点

りんくう総合医療センター市立泉佐野病院の外観。 関西国際空港にほど近い。 1つのインシデントや医療事故の背景には、組織全体の問題が絡んでいる場合も少なくない。だが、それを究明するのは容易ではないのも確かだ。大阪府泉佐野市にある「りんくう総合医療センター市立泉佐野病院」(358床、以下、「市立泉佐野...

2005年1月28日
阪神・淡路大震災から10年~震災時に備えた医療提供体制の課題と今後のあり方

死者6,433人、負傷者約4万人という未曾有の被害をもたらした阪神・淡路大震災。1995年1月の発生から、今年で10年になる。この間、災害時の医療提供体制のあり方など、さまざまな提唱がなされてきたが、それらはどの程度実現しているのだろうか。2005年3月に開催される第10回日本集団災害医学会総会を...

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