最新動向:最新記事

医療安全に対する方法論は日進月歩、観点は十人十色です。ここでは医療現場の最新の動向を紹介します。

2015年5月27日
デング熱 国内感染疑い症例の対応策と虫除けスプレーを使った予防法

梅雨入りが間近となり、蚊の飛び交う季節となってきた。2014年は東京・代々木公園を中心にデング熱の国内感染が確認され、一般の人の関心も高まっている。今年2015年もデング熱の発症は多発するのか。もし疑いのある患者が来院した場合の対応はどのようにしたらいいのか。高崎智彦 国立感染症研究所 ウイルス第...

2014年12月26日
リベリアでエボラ出血熱の支援活動を行った加藤医師に聞く 日本での感染症対策

世界保健機関(WHO)は2014年12月14日現在、西アフリカを中心に広がるエボラ出血熱の感染者は18,603人で死者が6,915人を超えたと発表した。グローバル化が進んだ今日、日本においてエボラ出血熱はまったくの対岸の火事とは言い切れない。もし西アフリカから帰国したエボラ出血熱の疑いがある患者か...

2014年7月30日
自家培養表皮を使った再生医療に一石 ~医工連携による産業化に照準合わせる~

近年、わが国の成長戦略の一つとして再生医療が注目されている。再生医療の考え方は昔からあるが、それを一層推し進める契機となったのは2012年の京都大学iPS細胞研究所・山中伸弥教授のノーベル賞受賞であろう。しかし、再生医療に対する注目の高さとは裏腹に、厚生労働省から承認され、臨床現場で実際に使われて...

2014年5月 2日
病院における患者・家族の暴力に対する医療安全力を高める体制の醸成

筑波大学医学医療系 三木明子准教授を中心とするグループが、科学研究費補助金「病院における患者・家族の暴力に対する医療安全力を高める体制の醸成(基盤研究C 課題番号:25463288)」の助成を受け、6種類の暴力防止啓発ポスターならびに暴力のKYT場面集を作成した。 http://www.md.ts...

2014年1月20日
院内チームによる患者への栄養サポートで合併症発生率を低減 ~副次的に医療費削減効果も

入院時に栄養不良になっている患者、あるいは手術などの治療後に栄養不良になる患者は少なくない。栄養不良に陥っている患者は感染や褥瘡(床ずれ)など、さまざまな合併症の発生率が高くなり、生命予後も悪いことがわかってきた。本来なら栄養補給を行うべき患者の抽出も十分に行われていないとの指摘もある。これらの課...

2013年11月12日
スマホをfull活用して100名以上の患者を"24時間365日間"支えていく在宅医療を構築 ~モバイル機器による医療の効率化を成功させるヒント~

加速する高齢化社会に伴い、在宅医療のニーズは拡大する一方だ。参入を考えている医師・医院も多い。だが 1.利用者からの連絡に対し、「24時間365日の対応」が求められ、2.介護職をはじめとする「多職種との緊密な連携」も必須で、一人の医師が診療体制を築こうとすると肉体的にも精神的にも大きな負担を強いら...

2013年10月31日
技術者に基礎から臨床までの医学を教育 実践的な医工連携を担う人材養成に一石

○○式鉗子、××型吸引管など、考案した医師の名前を冠した手術器具は多い。医療現場で使われる器材に考案者の名前が付けられるのは、既製品では飽き足らない医師が使い勝手や機能の向上を求めてメーカーに製品化を委ねることが多いからだ。開発過程では医師が自分の思いを伝え、技術者がその意を汲んで形にする。医学と...

2013年9月11日
スマホやタブレット端末を利用して安価で効率のよい職員教育を実践 ~原動力は新人たちが作る自作のeラーニング教材~

医療現場でのIT活用が広まっているなか、北九州の小倉第一病院は2004年より職員教育にeラーニングを導入。わずか2年後の2006年には経産省などが後援する第2回日本e-Learning大賞審査委員特別賞を受賞した。同病院は糖尿病・透析の専門病院。現在開講しているeラーニング講座は67コースで、医療...

2013年6月11日
がんのリンパ節への転移を予測し縮小手術へ繋げるセンチネルリンパ節生検の最新動向〜胃がんへの応用では見張り役のリンパ節検出を一目瞭然にする新手法が登場〜

がんが周囲のリンパ節に転移する場合、リンパ液の流れに乗って真っ先に生着し転移するリンパ節がある。これをセンチネルリンパ節(SN)という。見張り役の意だ。このリンパ節を色素とRI(ラジオアイソトープ)を注入して見つけ、採取して生検を行い、がん細胞がなければその先の下流のリンパ節にも転移はないものとし...

2012年10月24日
専門職が業務に集中できる環境に一役 独自のスペシャル医療クラーク制度

「医師」と「意志」、「正常」と「性状」。どれも正しい言葉なのに、適切に使わないと意味が通らなくなる。書類によっては医療安全に関わる重大な事態を招きかねない、このような誤りを減らすにはどうすればよいのか。独立行政法人国立病院機構京都医療センターの北岡有喜医療情報部長の導いた解決策は、医療文書作成に関わる独自の「スペシャル医療クラーク」(SMC)制度を取り入れ、医師や看護師が本来の業務に集中できる環境を整えることであった。

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