医療判決紹介:最新記事

2023年の記事一覧

2023年1月10日
選択のポイント【No.470、471】

今回は、検査・検診における医師の過失・義務違反について、病院側の責任が認められた裁判例を2件ご紹介します。 No.470の事案では、医師の過失と、出生児の障害についての因果関係も争点となりました。 この点につき、裁判所は、医師が正確に妊婦の風疹罹患を判定して伝えていたとしても、出生児の障害は回避でき...

2023年1月10日
No.471「乳がん検診を受け、異常なしと診断された女性が、その後、右乳頭腺管がんの診断を受け死亡。医師の乳がん検診に係る覚知義務・要精検義務の債務不履行(義務違反)を認めたが、義務違反と死亡との因果関係は否定し、慰謝料と弁護士費用のみ損害賠償を認めた高裁判決」

広島高等裁判所岡山支部令和3年1月28日判決 医療判例解説2022年8月号(第99号)14頁 (争点) 14年乳がん検診における覚知・要精検義務違反の有無 *以下、原告及び控訴人を◇、被告及び被控訴人を△と表記する。 (事案) A(死亡当時64歳の女性)は、U市の自治体検診として△協同組合の設置する...

2023年1月10日
No.470「医師が風疹に罹患した妊婦につき、風疹抗体価の再検査指示を出さず風疹罹患の可能性を否定し、先天性風疹症候群による障害を負った子が出生。医師の過失を認めて慰謝料の支払を命じた地裁判決」

前橋地方裁判所平成4年12月15日判決 判例タイムズ809号189頁 (争点) 風疹罹患の看過に関する医師の過失の有無 *以下、原告を◇、被告を△と表記する。 (事案) ◇1は、昭和63年7月21日、地方自治法に基づく一部事務組合である△1の開設する総合病院(以下、「△病院」という。)を受診し、まず...

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