医療判決紹介:最新記事

2026年の記事一覧

2026年1月13日
選択のポイント【No.542、543】

今回は、患者・入所者の転落につき、病院・施設側の工作物責任が認められた裁判例を2件ご紹介します。 民法717条は、土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって、他人に損害が生じた場合にはその工作物の占有者が被害者に対して損害賠償の責任を負うことを定めています。そして、工作物が通常有すべき安全性...

2026年1月13日
No.543「高次脳機能障害のある患者が入院中に病室の窓から転落して死亡。病室の窓及びベランダに設置又は保存の瑕疵があったとして病院の工作物責任を認めた事案」

東京地方裁判所令和6年9月6日 判例時報2630号98頁 (争点) 病院側に、窓及びベランダの設置又は保存の瑕疵があったか否か *以下、原告を◇1~◇4、被告を△と表記する。 (事案) A(昭和25年生まれ、死亡当時70歳の女性)は、令和3年3月14日、左脳皮質下出血を発症し、救急要請によりC病院に...

2026年1月13日
No.542「介護老人保健施設の短期入所者が2階にある食堂の窓から落下し死亡。遺族の請求を棄却した一審判決を変更して、施設開設者の工作物責任を認めて損害賠償を命じた高裁判決」

東京高等裁判所平成28年3月23日判決 ウェストロージャパン (争点)  認知症専門棟2階にある食堂の窓につき工作物責任があったか否か *以下、原告を◇1および◇2、被告を△と表記する。 (事案) A(昭和2年生まれの男性)は、平成20年頃から認知症様の症状が出現するようになり、平成22年に医師によ...

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